第20回 http://gosan.cocolog-nifty.com/pod/2006/06/20_c3a9.html
第21回 http://gosan.cocolog-nifty.com/pod/2006/07/21_c105.html
第22回 http://gosan.cocolog-nifty.com/pod/2006/07/22_e5c7.html
第23回 http://gosan.cocolog-nifty.com/pod/2006/07/23_852b.html
第24回 http://gosan.cocolog-nifty.com/pod/2006/08/24_6c0c.html
【用語解説】
★「中原昌也」
1970年生まれ。東京都出身。88年頃より音楽制作を開始し、「暴力温泉芸者」「ヘア・スタイリスティックス」名義で数々の作品を発表。98年には処女短編集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』で小説家デビューを果たし、その不条理な作風が絶賛される。01年に初長編作『あらゆる場所に花束が……』で第14回三島由紀夫賞を受賞。近著に『名もなき孤児たちの墓』、『KKKベストセラー 』がある。
ロマン優光氏とは番組内でも触れているように「暴力温泉芸者」時代からの旧知の仲であり、04年刊行のロマン優光処女エッセイ集『音楽家残酷物語』は第1回中原昌也文学賞を受賞。ちなみに推薦コメントは「僕より救われない悲惨な魂を発見!」であった。
★「大西祥平」
近著『涅槃姫みどろ』(画・中里 宣/秋田書店)、『勝ち組フリーター列伝』(画・吉本 浩二/小学館)。漫画系ライター/漫画原作者/漫画系書店「タコシェ」店員/漫画系自費出版社「ひよこ書房」「グッピー書林」代表など、多方面で活躍する“漫ぶらぁ~”。
ロマン氏の処女エッセイ集『音楽家残酷物語』でも編集発行人を務めているが、これは両者及び月曜ロマン会の2年におよぶ一大プロジェクトだった。
★「闘魂注入タイム」
ロマンポルシェ。のライブを観たことがある人ならおなじみ、掟ポルシェとロマン優光がガチでビンタを張り合うコーナー。コンビにありがちな“実生活では不仲”説がとりざたされる二人だが、このビンタの本気具合が両者の緊張関係のリアルな目安になっているため、いろんな意味でスリリングで目が離せません。
★「音楽家残酷物語」
「2年余りに渡ってちびちびと書きためられた、綴り間違いやら書き直し跡まみれの、汚い手書き原稿をそのまま収録した異色のエッセイ集。プンクボイの音楽的ルーツでもあるパンクから、幼児期に観た特撮もの、焼死したAV嬢論、唐突にも目下の恋バナなど縦横無尽。漢字がわからず平仮名書きを多用しているのに、シェイクスピアの『マクベス』の一節やら早川義夫やらを引用、ミックスしたインテリジェンスをのぞかせる文章」(タコシェHPより引用)。
★「荒瀬」
ロマン氏が昔ファンだった、元フジTVアナウンサー・荒瀬詩織のこと。
★「アポロ菅原」
1954年2月10日、秋田県出身。本名:菅原伸義。79年に国際プロレスに入団し、81年団体が崩壊するとマイティ井上、冬木弘道らと全日本に移籍。
★「西村知美の本で…」
“一番好きなキャラクターは、かかしの三四郎です”と笑顔で答える西村知美こそ、芸能界一の「うる星やつら」ファン。
★「堀川早苗」
1972年12月27日、千葉県生まれ。90年に第3回Miss Momocoに選ばれ、乙女塾5期生として登場。91年『不思議少女ナイルなトトメス』主演で人気を博した。
★「仲村みう」
1991年3月14日、岩手県生まれ。昨年9月、「ベッピンスクール」(英知出版)でグラビアデビュー。美少女+きわどいポーズ=どことなく漂う薄幸さが、ロマン氏をはじめ多くの男性の琴線に触れている模様。
★「桃井望」
2001年にロリータ系AV女優としてデビュー。長瀬愛、堤さやか、樹若菜と4人で「MINX」というユニットを結成するなどアイドル人気も高かったが、02年10月、長野県塩尻市で変死体となって発見。多くのファンに衝撃を与えた。
★「アリスセーラー」
80年代中期より関西を代表するカルトバンド「アマリリス」の紅一点ボーカルとして活躍。独特のアヴァンギャルドさが持ち味。
ボアダムズ、のいづんずりら関西インディシーンの重鎮との交友も深く、85年にテレグラフからの1stシングル『おるすばん』は佐藤薫(EP-4)プロデュース。その後も山本精一氏とのフォークデュオ「ノアノア」、吉田ヤスシ氏、松蔭浩之氏との「昆虫同盟ソラリス」、近年は「アリスセーラー vs HIDE(UltraBide)」というユニットで活動している。
★「漁港」
船長(リーダー)の森田釣竿、深海光一、鯨太郎(見習い)の3人からなるフィッシュロックバンド。04年にユニバーサルより『鮪』でメジャーデビュー。ライブで話題を集めたド 迫力のマグロ解体ショーは今春行われた掟ポルシェ氏の結婚式でも披露された。
★「Less than TV」
1992年、谷口順(GOD'S GUTS, U.G MAN e.t.c.)により、ZK records系列のレーベルとしてスタート。第1弾はオムニバス『TVVA』(ch-1) 。ガレージありジャンクありで、リリー ス作もギターウルフ『Run Wolf Run』(ch-5)、D.M.B.Q『DYNAMITE MASTERS BLUES QUARTET』(ch-6)、fOUL『foul ball for man』(ch-11)、プンクボイ『My Life Only Killing Time Between Masterbation』(ch-13)、ロマンポルシェ『人生の兄貴分』(ch-48)といった個性的な顔ぶれが揃っているのが特徴(※ch-○はカタログナンバー)。
★「鹿コアブーム」
プンクポイことロマン優光氏が鹿柄の迷彩シャツを着ていたことに端を発した……とのことだが、“鹿コア”とは、90年代半ばに海外で盛り上がっていたローファイ/スカム・ブームへの回答としてプンクボイ、DMBQ、U.G.MANといったLess than TV周辺アーティストが興したムーブメントのこと。
★「デス渋谷系」
フリッパーズ・ギターに代表される“渋谷系”に対して95年頃、一部メディアがノイズ・ミュージシャンの暴力温泉芸者(中原昌也)やヘヴィ・ロックバンドのD.M.B.Q.らを“デス渋谷系”と総称。背後に両者がコーネリアス=小山田圭吾と交流あったことも関係していたようだ。
★「D.M.B.Q.」
1989年、札幌にて結成。バンド名はメンバーそれぞれ好きな単語を持ちより、ダイナマイト・マスターズ・ブルース・カルテット(略してDMBQ)となる。過剰なまでのライブ・パフォーマンスが話題を呼び、95年に1stアルバム「DYNAMITE MASTERS BLUES QUARTET」(LESS THAN TV)をリリース。97年の元マリア観音のギタリスト松居徹が加入以降は音楽スタイルも変化。
★「ゲロゲリゲゲゲ」
1985年に山之内純太郎が結成したノイズバンド。
時にはハードコア、時にはハーシュ・ノイズ、時にはホームレスへのインタビューというつかみどころのない音楽性(?)は海外でも高く評価されている。アルバムに『センズリ・チャンピオン』(1987)、『パンクの鬼 Tokyo Anal Dynamite』 (1990)、『Live Greatest Hits 』(1991)、『ホテル・ウルトラ』(1993)、『Endless Humiliation』(1994)など多数。中でも蛭子能収氏がジャケットを描いた『パンクの鬼』は「オレのハートがノーという」「マリオ80万点」「南野陽子 ヨコハマ・タテハメ」といったタイトル連呼・絶叫型75曲入りの名作で、クレジットには“Vo.死にました Ba.JUNTARO YAMANOUCHI Dr.死にました”と書かれてあった。
★「新井素子」
1960年8月8日生まれ。東京都出身。SF作家。77年12月、高校在学中に第1回奇想天外SF新人賞佳作入選作「あたしの中の……」でデビュー。
★「大原まり子」
1959年3月20日生まれ。大阪府出身。SF作家。1980年、聖心女子大学文学部在学中に「一人で歩いていった猫」が第6回ハヤカワSFコンテストに佳作入選しデビュー。
★「斉藤ゆう子 」
1960年3月9日生まれ。京都府出身。 1982年、『笑ってる場合ですよ!』(フジテレビ)内「君こそスターだ!」グランドチャンピオンに選ばれ、芸能界デビュー。
★「ファンロード」
1980年8月、ラポートよりアニメ雑誌『アニメック』の兄弟誌として創刊。アニメ誌ではあるが、メインとなったのは読者投稿で、一本木蛮、楠桂&大橋薫姉妹、柴田亜美から、近年ではあずまきよひこ、児嶋都、吉崎観音らを輩出。
★「月刊OUT」
1977年4月、みのり書房より創刊。当初は総合サブカル誌を標榜していたが、2号目での「宇宙戦艦ヤマト」特集が大反響となり、一気にアニメ路線へ。
★「牧歌メロン」
元『月刊OUT』3代目編集長の南原四郎が立ち上げた南原企画制作、パロル舎発行で1989年4月から90年9月まで、全5冊発行されたカルト雑誌。各号の特集内容も「動物園」「神通力」「詐欺師」「UFO」「ペレストロイカの終焉と世界史再編纂」とキまくったうえ、執筆陣も南原氏をはじめ種村季弘氏、秋田昌美氏、下川耿史氏ら錚々たる顔ぶれが揃っていた。
ちなみに南原四郎氏は、しまおまほ嬢の叔父にあたる人物。
★「プチトマト」
1982年10月から87年1月までダイナミックセラーズより全42冊が刊行された清岡純子による少女ヌード写真集シリーズ。猥褻図書頒布の容疑で摘発され、88年8月から90年5月まで修正の入った『フレッシュ・プチトマト』が22冊刊行された。
★「レモンピープル」
1982年1月、あまとりあ社より創刊した月刊誌。当初の少女ヌード中心から次第に漫画誌に移行し、『漫画ブリッコ』と並ぶ漫画系ロリコン雑誌の草分け的存在となった。
★「虹色のトロッキー」
「機動戦士ガンダム」「アリオン」などで知られる安彦良和が第二次世界大戦前夜の激動の中国大陸を舞台に日蒙二世青年の活躍を描くアドベンチャー・ロマン・コミック。
★「『任侠秘録人間狩り』ロマン優光出演」
母校である愛光高校(超進学校)の先輩・杉作J太郎監督初作品『任侠秘録人間狩り』に、FMラジオの売れっ子ディレクター役で登場したロマン優光氏。しまおまほ嬢演じる女子にセクハラまがいで迫っていると、主演の飯島洋一氏に全裸にされ股間を踏みつけられるという体を張った演技は観客すべての度肝を抜いた。
★「しまおさん」
その『任侠秘録人間狩り』にてロマン氏と競演した、しまおまほ嬢のこと。1978年10月14日東京・お茶の水生まれ。多摩美術大学芸術学部映像・演劇学科卒。高校在学中に描いた漫画『女子高生ゴリコ』が学校で話題となり、表紙を付けた4巻のコピー本を製作。これが口コミで広がり大反響を呼び、1997年に扶桑社より出版。
★「スペル星人」
ウルトラセブン“幻の12話”「遊星より愛をこめて」(脚本/佐々木守 監督/実相寺昭雄 本放送1967年12月17日)に登場する宇宙人。
同作が現在欠番となっている理由についてはいまだに誤解されてようだが、決して作品内容に因るものではなく、1970年、小学館発行の『小学二年生』11月号付録「かいじゅうけっせんカード」において“ひばくせい人”と表記したことで被爆者団体から指摘を受け、円谷プロは同年10月21日付で謝罪。以後スペル星人に関する資料を一切公開しないと約束したため。