千葉県の中西部に位置し、面積138.95㎢、人口は135,318(2019.1.1)。江戸時代、江戸の台所をまかなう物資の集積地である港町として栄え、江戸日本橋付近には木更津船の専用の荷揚場である木更津河岸が置かれ、木更津船は幕府から特別な扱いを受けていた。明治以降は、明治4年の廃藩置県で木更津県の県庁所在地となったが、その後、印旛県を経て千葉県の管轄となった。明治22年(1889年)の町村制施行で望陀郡木更津町が成立し、昭和17年(1942年)に周辺3村と合併して市制を施行した。昭和43年(1968年)に木更津港が重要港湾に指定され、1976年には人口が10万人を突破。近年では、平成9年(1997年)に自動車専用道路の「東京湾アクアライン」が開通し、木更津と神奈川県川崎市が15分で結ばれた。
静岡県からのアクセスは、東海道新幹線で東京まで行き、内房線直通の総武線快速で、東京から木更津まで約1時間30分。
中心市街地は、JR木更津駅を中心としたその周辺のエリア。
木更津駅の西口は港町の風情漂う古くからの町、東口は飲食店や金融機関の店舗など比較的新しいビルが建ち並び、鉄道で東西を隔てた二つの顔を持った町という印象を受けた。
中心市街地を歩くと、駅前の閉店した百貨店は姿を変え、商店街の人通りはまばらで、建物の老朽化が目立っていたが、ノスタルジックな駅舎など古き良き昭和の町を思わせる観光資源となり得る建物が点在していた。木更津市の中心市街地活性化基本計画の骨子案によると、「駅前に歴史・地域性が感じられない。老朽化した駅舎。市役所が分散している。木更津駅東西へのアクセスが悪い。空きフロアの多い駅前ビル。空き地や駐車場の多い中心市街地。衰退した商店街。老朽化したアーケード。大橋までの道のりがわかりにくい」など、ここまで問題点を赤裸々に文章にするのは、行政のやる仕事としては珍しいのではないかと思った。しかし、綺麗な言葉でまとまった資料よりも、このように市民に分かりやすく示すことが出発点ではないかと思った。
【JR木更津駅】02:08
内房線と久留里線、総武本線への直通列車が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は13,752人(2017年度)。駅は2面4線の地上駅の橋上駅舎で、東西自由通路が西口と東口を結び、自由通路の中央付近に改札口や切符売り場などの駅施設がある。
東口を出ると、駅前広場には横浜駅や羽田空港行きの高速バスも乗り入れる路線バスとタクシー乗り場があり、周辺はビジネスホテルやオフィスビルが点在していた。表玄関である西口を出ると、地上3階建ての駅ビルの1階には飲食店が入っている。駅前広場の北側にはタクシー乗り場、南側には路線バス乗り場が配置されている。
【あけぼの通り】03:16
木更津駅から東側に向かう大通りで、銀行の支店、損保や生命保険会社などのオフィスビルが点在していた。
【ハミングストリート】03:34
木更津駅東口から東側へ約250m続き、主に飲食店が集まっている。
【木更津東部商店街】03:50
南北約100m続く商店街。
【スパークルシティ木更津】04:40
地下1階から地上9階までを営業・業務フロアとする複合施設で、専門店やコンビニエンスストアのほか、ハローワークや木更津市役所駅前庁舎などの公共施設も入っている。隣接する「アクア木更津B館」は、地下1階から地上2階までを営業フロアとする商業ビルで、居酒屋や観光案内所のほか、場外馬券売り場も入っている。以前このビルは、百貨店の「木更津そごう」を核とした商業施設「アインスビル」として1998年にオープンしたが、2000年にそごうが経営破綻で撤退し、翌年の2001年にはビルを管理していた第三セクターの「木更津都市開発」も自己破産した。その後の2003年には市が同ビルを取得し、2004年に「アクア木更津」として再出発した。現在は、市からビルを取得した大阪の不動産業者が運営し、2015年9月にスパークルシティ木更津としてリニューアルオープンした。
【富士見通り商店街】05:53
東西約350m続く片側式アーケードが設置された商店街で、銀行の支店や土産物店、サービス業などの店舗が集まっている。
【本町商店街】06:31
南北約200m続く商店街で、呉服店や飲食店が点在し、千葉銀行のATM付近は、大正11年にオープンした千葉銀行の前身の一つである上総銀行の発祥の地。
【八剱八幡神社】06:52
日本武尊や誉田別命などを主祭神とし、源頼朝が鎌倉幕府の開府に当たり社殿を造営した。
【みまち通り】07:08
東西約140m続く商店街。
【木更津銀座】07:18
八剱八幡神社の前後の延長約130m続く商店街。
【弁天通り】07:30
南北約80mに商店が集まり、その南側には富士見厳島神社がある。
【木更津税務署】07:45
【千葉地方裁判所木更津支部】07:49
【矢那川周辺(歓楽街)】07:54
【木更津市富士見2丁目地区再開発ビル】08:15
地上12階建て、延床面積6,972㎡、総戸数84戸の分譲マンションで、2020年2月の完成に向けて現在建設工事が進められている。
【木更津地方合同庁舎】08:36
【中の島大橋】08:42
木更津港を跨いで「中の島」までを結ぶ歩道橋で、昭和50年(1975年)に完成した。高さは27m、延長は236mで、歩道橋としては日本一の高さを誇り、橋の上からは富士山や横浜のランドマークタワーなども一望(晴天時)できる。