田んぼのエイリアン!ジャンボタニシ大量捕獲2073匹!改良メダカも全部捕る!国指定特別史跡、登呂遺跡 ≫ 加藤英明【公式】かとチャン
登呂遺跡は、弥生時代の住居跡と水田稲作跡が残る貴重な国指定特別史跡です。弥生時代の水田のイメージは、なんとこの登呂遺跡から始まったのです。遺跡の発見は、第二次世界大戦中の1943年。この登呂遺跡の発掘調査をきっかけに日本考古学協会が発足。戦後の日本の考古学の発展に寄与しました。
そんな貴重な登呂遺跡の田んぼに、外来種のジャンボタニシが侵入してしまいました。ジャンボタニシは南アメリカ原産の外来生物です。日本には1981年に食利用のために持ち込まれ、1983年には静岡県内で野生化が確認されました。繁殖力が強い生き物は、人為的に拡散しやすく…。
ジャンボタニシが侵入した登呂遺跡は、過去には一面赤い卵だらけだったことも…。現在は職員の方々の駆除の成果もあり、卵塊は減少。大きな個体も少なくなりました。しかし!ここで休むと小さなジャンボタニシたちが成長し繁殖することに!今回の調査では、小さな個体を中心に2073匹捕獲しました。ジャンボタニシは近隣の水路からも進入していますが…それらも全部捕ることで、地域のジャンボタニシの駆除に繋げます。もちろん、地域の人たちもジャンボタニシを駆除。外来種問題は地域みんなで解決する!大事ですね。
ジャンボタニシ以外には、近年、改良メダカが捨てられて問題に。改良メダカを放置しておくと大繁殖してしまうことも…。日本各地で逃げられたり捨てられたり、それが繁殖して…大変なことになっている場所も。改良メダカ、要注意です。人間が移動した生き物は外来生物であり、しっかり管理する必要があります。もちろん改良メダカも外来生物。生物種としてはミナミメダカであり静岡県内では在来種ですが、人間が移動し、さらに人間が改変しているので、改良メダカは外来生物です。
今から2000年ほど前の登呂遺跡には存在しなかった、ジャンボタニシや改良メダカ、そしてアメリカザリガニ。弥生時代の暮らしの再現には、外来種の問題は解決すべき課題です。きっと弥生人たちが現状を知ったら、びっくりするでしょうね…。今回の動画が遺跡を訪れる人たちにとって、外来種問題を学ぶ良い機会となれば幸いです。
弥生時代の稲作農耕集落が再現された登呂遺跡、ぜひお立ち寄りください!
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※ジャンボタニシトラップも効果はありますが、最後の仕上げは人の手で!みんなでコツコツ捕まえましょう!繁殖サイクルが早いので...餌の量によりますが、性成熟は2~3カ月間。オスは25mmメスは30mmの大きさになると繁殖します。
<Youtube>
・ジャンボタニシ大量660匹捕って茹でてみたら中身が衝撃すぎた。
https://youtu.be/H24r79ZU0yQ
・【緊急】実際に目撃した日本古来の在来種の危機…もっと遺伝子汚染のことを知ってほしい。生物ハンター加藤英明からのお願い
https://youtu.be/j6WVVM4cte4
加藤英明【公式】かとチャン
静岡大学の加藤英明が世界中の生物すべてと出会うまでの壮大なプロジェクト!貴重な生物を一つ一つ丁寧に解説します。
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静岡大学教育学部准教授/研究分野 保全生物学
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