近藤真彦・モリゾウ(豊田章男会長)車の「未来への架け橋」つなぐ 水素エンジンで挑んだ24時間レース裏側に密着【スーパー耐久】
ショーであり、競争であり、実験でもある。それがモータースポーツ。
国内唯一の耐久レースシリーズ、「スーパー耐久」。その第2戦が5月25日(土)、静岡県・富士スピードウェイで行われた。日本で唯一の24時間耐久レースだ。
スタート前のグリッド上。多くの報道陣やファンが1台の車の前に群がっていた。
普段は日産陣営でレースを戦っているKONDO Racing Teamオーナー兼監督の近藤真彦さん(59)が、「モリゾウさん」ことトヨタ自動車・豊田章男会長(68)がオーナーを務めるルーキーレーシングのドライバーとしてレースに参戦するのだ。
もちろんモリゾウさんもレーシングドライバーとしてハンドルを握る。
――24時間耐久レースを一言で言うと?
モリゾウ:
未来への架け橋!
近藤真彦:
僕は、絶対完走!きれいな車のまま絶対完走したいと思います。
モリゾウ:
1秒でも多く、1mでも多く走るということだから、その走行距離、走行時間によって“未来の景色”は変わると思います。そこにね、ココが入ってきたのは大きいですね。
と、近藤さんのレーシングスーツのNISSANエンブレムを指さし、笑う。
近藤真彦:
頑張ります(笑)。
近藤さんは今やモータースポーツ界の”顔役”の一人。
2023年、スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーションの会長に就任し、大会運営にも関わりながら自身も監督としてサーキットへ。スーパーGTやスーパーフォーミュラのレースに参戦し続けている。
普段はニッサン陣営の近藤さんだが、今回は豊田会長のたっての希望で、トヨタマシンのステアリングを握ることとなった。その思いは。
「スーパー耐久24時間って、本当に実験の場だなって思いました。競争は競争でしているチームはあるんですけどね。だから、うん、魅力がすごくある。サーキットってやっぱり、スーパーフォーミュラだって何だかんだ言ってもやっぱりエンジンをね、あれだけの灼熱の、あの中でレースをやっても壊れない。タイヤもそうですよね。だからそういう意味では、レース場で走らせている車全て何かの実験室になっているし、ちゃんと市販車のどこかにフィードバックされているということもある」
チームが参戦する「ST-Qクラス」は、自動車各メーカーの開発車両が参戦し、最新技術を試す検証の場となっている。新時代の車がここから生まれるのだ。
車は水素カローラ。その名の通り、燃料は液体水素。
去年の24時間レースで完走を果たし注目を集めた世界初の開発車両で、CO2・二酸化炭素を排出しない次世代のエンジンカーだ。
もしも実用化されれば、ガソリンスタンドなどのインフラがそのまま使えるため、EV車を超える車になり得るのだ。
「未来への架け橋」を確かめるため、豊田会長もドライバーの一員となって先陣を切る。
土曜日の午後3時。日曜日の午後3時のチェッカーフラッグを目指し、“24時間の旅”がスタートした。
(映像提供:STMO・JRP・GTA)
「MONDAY MOTOR SPORT」
フジテレビ系「FNN Live News α」内で放送
毎週月曜23時40分~
スーパーフォーミュラ2024
第4戦 静岡県・富士スピードウェイ
7月20日(土)~21日(日)
https://superformula.net/sf3/
スーパー耐久2024
7月27日(土)~28(日)
第3戦 オートポリス(5時間レース)
https://supertaikyu.com/
スーパーGT2024
8月3日(土)~4(日)
第4戦 富士スピードウェイ
https://supergt.net/pages
トヨタイムズ
https://toyotatimes.jp/
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/