海や川のレジャーが楽しみな夏休み。気を付けたいのが「水の事故」です。万一の時でも冷静に対応してほしいと、岐阜県高山市の小学校で「着衣水泳」の体験授業がありました。
岐阜県高山市の西小学校では、海や川などで遊ぶことが増える夏休みを前に、水の事故から命を守る方法を学ぶ授業がありました。
スイミングスクールの講師からはじめに学んだのは、水に落ちた人を見つけた時にどうするのかです。
子どもたちが手にしているのは、ひもがついたペットボトル。
勢いをつけ、浮き具代わりに投げ込みますが――。
「あーちょっと届かなかった」(児童)
何度か繰り返し、無事に助けることができました。
浮き具になりうるものをを携帯しておく
続いて、体操服を着たまま水の中へ。ペットボトルなどを抱えながら浮き方を学んでいました。
「いつものプールより浮きにくい」(児童)
「浮くのは簡単だったけど、とても服などが重たくて大変。全然いつもと違う感じでした」(児童)
18日の授業で使用したのは、ペットボトルや袋など身近にあるもの。
いざという時に浮き具となるようなものを携帯しておくことも大切です。
「キャンプなどに行くときも、ペットボトルで浮くことを保護者が認識を持って用意しておくとか、浮くものが何かを瞬時に判断して、投げ入れてあげることができればいいと思います」(ヒーロースイミング 森博志 講師)
警察庁によりますと、去年1年間、水難事故で死亡した中学生以下の子どもの数は全国で27人。
東海3県でも岐阜県と三重県でそれぞれ2人が亡くなっています。
「水は楽しいところだが危険が伴うことをしっかり分かってもらって、現場にいる方々からのルール、お父さんやお母さんの注意をしっかり聞いて遊んでほしいと思います」(森講師)