1万人超のランナーが早春の鹿児島路を駆け抜ける 大会史上最も “暑い”戦い 鹿児島マラソン2025 (25/03/03 18:38)
季節外れの暖かさとなった2日、早春の鹿児島路を駆け抜ける鹿児島マラソンが行われました。
1万1000人を超えるランナーたちによる、鹿児島の一大スポーツイベントを振り返ります。
2日午前6時。
鹿児島市・西郷銅像前の横断歩道にゲートが並べられました。
ここから天文館・朝日通りまでのエリアは10時間半に渡って、マラソンランナーのための空間となります。
参加ランナー
「お祭りを楽しむような感じで参加しようと思う」
「(夫婦で)一緒の大会に参加するのは楽しみでもあるし心強さもある」
「妻に追いつかれないように頑張って走ります」
こちらのサザエさんは2024年に続く出走です。
サザエさん(去年に続き出走)
「(去年)走った後に応援が一番楽しみで、すぐに(今大会の)エントリーを決めた」
スタート地点へと向かうランナーたち。
緊張と、ワクワク。号砲を待ちます。
2025年の鹿児島マラソンには合わせて1万1394人が出走しました。
沿道で応援する人たちも興奮が隠しきれません。
出走する夫を応援
「この人数で(夫を)見つけて良かった。(自分も)走りたくなりました」
2日の鹿児島市の最高気温は23.9度。
鹿児島マラソン史上、もっとも暑いコンディションとなりましたが、ランナーたちは快調に鹿児島市街地を駆け抜けていきます。
沿道の応援
「頑張れー!!」
「娘です 涙が出てきそう」
「落ち武者~!」
「落ち武者は旦那です」
「恥ずかしがり屋なのにああいう格好をする」
そんな中、レースを制したのは、男女ともに大会連覇の強豪です。
男子は南薩東京社のデジェン テスファレムウェルドゥ選手が大会連覇を果たしました。
また女子は、今大会で引退を表明している、元オリンピック選手で鹿児島銀行の上原美幸選手が連覇。
有終の美を飾りました。
今大会で引退 鹿児島銀行・上原美幸選手
「(沿道から)『今までありがとう』という声をかけていただいて、本当に幸せな42.195kmでした」
鹿児島マラソン全コースの約4分の3を占める国道10号線は、いくつものカーブが行く先の視界を遮る、精神的にタフなコースです。
沿道のスタッフや応援列車からの声援がランナーの背中を強く押してくれます。
応援列車から
「ファイトー!頑張れー!!」
補給ポイントでは、おにぎりやお団子を食べて体力を回復させます。
「おいしいです、最高!元気出ました」
ランナーたちは再び鹿児島市街地へー
ゴールの鹿児島市役所前では、大勢の人々の出迎えを受けたランナーたちがそれぞれの42.195キロを笑顔で締めくくっていました。
完走ランナー
「最後まで頑張り切りました!と自分に言い聞かせている」
「この暑い中で完走できて、沿道の応援もたくさんあって本当にいい大会でした」
あのサザエさんも完走していました。
サザエさん
「いやー、暑かった!暑かったけれど応援は去年より増えていた。また来年も走ります」
一方、こちらはゴールより1キロ手前の最終関門。
「間もなく閉鎖しまーす!」
最後の力を振り絞ったランナーが時間ギリギリで関門を駆け抜けました。
しかし、間に合わなかったランナーも...
最終関門でレース終了
「もう75歳だから。家族に『これがラストラン』と(伝えていた)どうしてもここを通過したかった」
その約10分後、鹿児島マラソン最後のランナーとなる夫婦が満面の笑みとともにゴールしました。
最終ランナー
「実は去年も最終ランナーで...毎年最後でヒヤヒヤするけれど、完走できて良かった」
フルマラソン出走8174人。
完走7433人。
多くの人たちの笑顔とともに早春のスポーツイベントは幕を閉じました。