「ひかりが2本になるのは全然違う」JR東海社長が示したリニア開業による『静岡県のメリット』県民から期待の声... 一方で自治体トップからは冷静な意見も
リニア中央新幹線を巡りJR東海の丹羽俊介社長が示した「静岡県のメリット」についてです。リニアが名古屋まで開業したとき東海道新幹線「ひかり」の静岡県内の停車本数を1時間2本に増やす考えを受け、県内からは期待の声が挙がる一方、冷静な意見もあります。1月30日に行われたJR東海の丹羽社長と鈴木知事のトップ会談。そこで、丹羽社長が示したのがリニア開業による静岡県のメリットです。
<JR東海 丹羽俊介社長>
「静岡と浜松に停車する『ひかり』を現在は基本のパターンで1時間に1本のところ、名古屋開業の時点では1時間2本、約30分に1本にすることを実現したい」
丹羽社長はリニアが品川から名古屋まで開業した場合、静岡駅と浜松駅に停まる東海道新幹線「ひかり」を現在の1時間1本から2本に増やす考えを初めて示しました。
さらに、大阪まで全線開業した際にはさらに停車する回数を増やしたいとしています。
<鈴木康友 静岡県知事>
「ひかりの停車本数が増えるということは相当、経済波及効果も大きい。(静岡県に)メリットがないわけではないということは(県民に)理解が進むのではないか」
このメリットに東海道新幹線を利用する人はー
<男性>
「出張では来ているので、よく(ひかりを)使っています。便利になるんじゃないですかね」
<女性>
「(今から)ひかりに乗って名古屋まで。こだまだと、名古屋までだとすごく時間がかかってしまうので。ひかりだと1時間くらいで着くので、2本になるのは全然違う」
<男性>
「便利になるので、非常にありがたい。ただ、もっと増やしてほしいです。リニアが本当はこっちのほうにも通ってほしいが、利用がもっと便利になるとありがたいが。新幹線のひかりをもっと増やしてくれたら、ありがたい」
「ひかり」が停車する浜松市のトップも期待感を示します。
<浜松市 中野祐介市長>
「東京から浜松だとひかりだと1時間30分弱、1時間に1本だが、一方で名古屋までだと1時間40分かかりますが、1時間に最大で12本ですかね。利便性という点で非常にハンデキャップを負っていたのですが、これで1時間に2本ひかり停めて頂けると、競争力が高まりますし、ビジネスチャンス、交流が増えると期待している」
一方、静岡市の難波市長は…
<静岡市 難波喬司市長>
「言い方悪いですけど、10年後にあんまり期待しない方がいいんじゃないですかね。5年以内にもっと停めてもらえるようにしないといけなくて、それはJR東海にお願いするんじゃなくて、静岡は観光客数が非常に少ないので、特にインバウンド、外国人のお客さんが少ないので、それを増やすことによってむしろJR東海が、ひかりあるいはこだまを停めたくなるような街にしていかないといけない」
一方、リニア工事による水資源への影響を懸念する大井川流域はー
<島田市 染谷絹代市長>
「ちゃんと言っていかないといけないと思うことは、新幹線の利便性が向上することと、大井川の水資源や自然環境は別問題であります」染谷市長は、ひかりの停車本数の増加と大井川の水問題とは区別をつけると断言。ただ、今回のような静岡県のメリットを提示していくことが住民の信頼につながるのではないかと述べました。
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