口座開設で5万円もらえる銀行に殺到　預金獲得競争　今後も金利上昇続く？【知ってもっと】【グッド！モーニング】(2025年3月3日)

　日銀の利上げを受けて、銀行の預金獲得競争が激しくなっています。驚くような高条件で、お金を預けたい人が殺到する銀行も登場しています。

■「お金預けたい」銀行に殺到

　街の人は、銀行を選ぶ時に何を重視しているのでしょうか？

会社員（50代）
「信用できるメガバンクとか。それでいいかなと」

自営業（50代）
「新規で申し込んだ場合にキャッシュバックとか、いろいろ特典があればいいなと」

　選ぶ基準は、信頼感やお得な特典などさまざまです。そんななか、山口県にある地方銀行がSNSで話題になっています。

SNSから
「西京銀行はもう大行列です」

　先週撮影された画像を見ると、店の前には長い行列。みなさんのお目当ては、先週が受け付け期限だったキャンペーンです。

　山口県在住者が対象で、普通口座を開設し残高を100万円以上にすれば、1カ月後に5万円がもらえるという内容です。

　5時間かけて口座を開設した女性はこう話します。

5時間かけて口座を開設　女性（30代）
「私と子ども2人と夫と、あと私の母なので、5人分（口座を）開いたんですよ。だから25万円ほど。やったー！」

■今後も金利上昇続く？

　日本銀行の利上げによって「金利のある世界」が復活。銀行は、金を貸すことによって利益を上げやすくなっています。

　しかし、融資するためには資金が必要で、元になるのが預金です。そのためメガバンク3社は、今月から普通預金の金利を2倍に引き上げ、預金獲得競争が激しくなっています。中には独自のキャンペーンを打ち出す地方銀行もあります。

生活経済ジャーナリスト　和泉昭子さん
「地方では特に若い人も減って、人口も減っているなかで、なるべく新しい顧客を増やしたいということで、新しい試みの発信もある。注目してみてもいいのではないか」

　新規口座を開設すると最大1万5000円がもらえたり、三大メガバンクのおよそ倍の定期預金金利がついたりするキャンペーンもあります。

　今後も金利の上昇が続くという見方が強まるなか、注意すべき点もあります。

和泉さん
「参院選前後くらいに、金利がまた見直されるという見立てが多い。ちょっと金利が高いからといって3年とか5年とか、少しの金利差で長期の定期預金を作るのはやめた方がいいと思う」

（「グッド！モーニング」2025年3月3日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp