生理痛をホテルの男性管理職が体験 「全男性に経験してほしい」 研修会で新たな理解を深める(abnステーション 2024.11.26)
長野朝日放送
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多くの女性がおよそ1カ月に1度向き合う生理。体調の変化や痛みを理解するには…百聞は一見にしかず。
ホテル職員が研修で生理痛を体験し、より良い環境作りについて話し合いました。
■講師・奥富美子さん
「生理ってお腹が痛いだけでなく色んな症状が出る。体だけじゃなく気持ち。感情コントロールがうまくいかない、こんな症状が出る事もある。涙が自然と出てきちゃうとか」
ホテルインディゴ軽井沢で社員向けに開かれた、生理痛体験の研修会です。
生理について正しい理解を深めてもらうべく、講師による説明や生理痛体験が行われました。
■講師・奥富美子さん
「子宮って体の中心にある臓器なので…よりその方が生理に近い痛みを再現できる」
使ったのはピリオノイドという生理痛体験装置。パッドを下腹部に2枚貼り、電気信号を装置から送ります。
(Q始まる前の心境はどう?)
■男性管理職
「怖いです、未知の痛みなので不安があります」
初めて体験する痛みに男性陣は…
■男性管理職
「きついので仕事はつらいですね」
(Qこの状態では?)
「うん」「痛い痛い痛い痛い」
■男性管理職
「ランダムはきついですね。いつ来るか分からない恐怖、痛い。ちょっと涙出ちゃった」
新たな発見があったのは男性だけではありません。
■女性管理職
「自分は軽い方だって認識できた。結構痛い、怖さを感じる、怖い。病気なんじゃないかと思う」
■講師・奥富美子さん
「この状態で毎日通勤している、痛いのって1週間くらい続くんです生理って。1カ月のうち1週間この状態になるんです」
立ち仕事が多いホテル業界。
体調の変化が激しい生理期間は負担が大きいため、今後の対応策についても話し合われました。
■男性管理職(総料理長)
「こんな経験したことない。痛みだとは思わなくて。女性のスタッフたちに接するコミュニケーションが変われそうだと思った」
■男性管理職
「生理休暇を取りやすい環境は、ぜひ作っていきたい」
■男性管理職
「妻が生理でも料理を作ってもらったりしていた、反省しないといけない。生理痛をなめていた。全男性に経験してほしいですね」
ホテルインディゴ軽井沢では、体が冷えやすい女性の体に配慮し、スカートだった制服をパンツスタイルでもOKにしたり、ヒーターを設置したりするなど日頃から働きやすい職場作りを目指しています。
■ホテルインディゴ軽井沢・高良真理 総支配人
「同性同士でも、個人によってかなり差があるものなので、理解を深めうことで、通常の業務の中でも、色んな話ができる環境、躊躇することなくオープンに話し合える環境づくりのきっかけになればと、今回生理痛体験の研修を企画した」
管理職を中心におよそ20人が参加した研修会。実り多き時間となったようです。