【中原中也・失せし希望~夏】をAIが歌う! 激しい悲しみを淡々と唄っております。歌にすることで改めて感じ取れるものって、きっとありますよ。
【山羊の歌_少年時】より、2篇。失恋によりぽっかりと空いてしまった心を埋める何かを、空に求めたような【失せし希望】。中也の悲しみを激しく表現した【夏】。
♪
失せし希望
暗き空へと消え行きぬ
わが若き日を燃えし希望は。
夏の夜の星の如くは今もなほ
遐(とほ)きみ空に見え隠る、今もなほ。
暗き空へと消えゆきぬ
わが若き日の夢は希望は。
今はた此処(ここ)に打伏して
獣の如くは、暗き思ひす。
そが暗き思ひいつの日
晴れんとの知るよしなくて、
溺れたる夜(よる)の海より
空の月、望むが如し。
その浪はあまりに深く
その月はあまりに清く、
あはれわが若き日を燃えし希望の
今ははや暗き空へと消え行きぬ。
♫
♪
夏
血を吐くやうな 倦(もの)うさ、たゆけさ
今日の日も畑に陽は照り、麦に陽は照り
睡るがやうな悲しさに、み空をとほく
血を吐くやうな倦うさ、たゆけさ
空は燃え、畑はつづき
雲浮び、眩しく光り
今日の日も陽は炎(も)ゆる、地は睡る
血を吐くやうなせつなさに。
嵐のやうな心の歴史は
終焉(をは)つてしまつたもののやうに
そこから繰(たぐ)れる一つの緒(いとぐち)もないもののやうに
燃ゆる日の彼方(かなた)に睡る。
私は残る、亡骸(なきがら)として――
血を吐くやうなせつなさかなしさ。
♫
底本:「中原中也詩集」岩波文庫、岩波書店
1981(昭和56)年6月16日第1刷発行
1997(平成9)年12月5日第37刷発行
底本の親本:「中原中也全集 第1巻 詩 ※()」角川書店
1967(昭和42)年10月20日印刷発行
初出:「山羊の歌」文圃堂
1934(昭和9)年12月10日
***いつも【青空文庫】様より引用させていただいております***
http://www.aozora.gr.jp/
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・ 単純に音楽と映像を楽しみたい人
・ 詩を覚えたい人
・ 学校の国語の授業の予習復習
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・ 日本人の嗜みとして
等々
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日本を代表する文豪、詩人達の作品を基に AI による現代風の音楽との融合をを楽しんでいただければと考えております。
また、音楽は映像と共に提供することで、より深く心に触れることができるとも考えます。
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