82歳のポール・マッカートニーは、もしかすると今がライブパフォーマーとしてのピークかもしれない。これはあり得ないことのはずだ。
1960年代の音楽的革命の衝撃は歴史のページに今もなお大きく響き渡っているが、その残響をライブのアリーナで聞くことはますます難しくなってきている。ボブ・ディランは最高品質のアルバムを出し続けてはいるものの、ステージ上では彼の曲は原曲とはほとんど似ていないほどねじ曲げられ、魅力的でありながら挑戦的な存在となっている。ニール・ヤングの情熱は依然として燃え盛っているものの、彼のライブは以前ほど頻繁には行われなくなった。そして、ジョニ・ミッチェルがライブで戻ってきたことは美しい物語だが、それが2年に一度の特別なもの以上になる兆しはなく、彼女が大西洋を越えてイギリスで公演をする可能性は極めて低い。他のバンドはオリジナルのベーシストやキーボード奏者だけが残り、若い顔ぶれが増える中で、遺産の重みを背負い続けている。そして、ローリング・ストーンズは今でも見事なショーを見せてくれるが、その演奏はしばしば荒削りで、ところどころ粗さが目立つ。時の流れは誰も待ってはくれない。そして、それは過去の懐かしき日々からのアーティストやバンドにも言えることだ。
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