2024年8月9日、南八ヶ岳の編笠山(2523m)と権現岳(2715m)に登りました。観音平駐車場を起点に、八ヶ岳連峰の最南端に位置する編笠山、険しい2つの岩峰「西ギボシ」「東ギボシ」を経由して権現岳へ。権現岳からは「三ツ頭(2580m)」まで稜線を歩き、観音平駐車場へ下る。南八ヶ岳の名峰を時計回りに周回する、コースタイム8時間半、累計標高差1470mのコースです。
【お知らせ】
今回から「DaVinci Resolve」というソフトで動画を編集し始めました。FPS設定の問題で動きのある場面にカクつきが見られます。お見苦しくなり申し訳ありません。動画公開後に原因が分かりましたので、次回の動画からは改善できると思います。
【アクセス】
車⇒ 中央自動車道の小淵沢ICから県道11号と618号を12分ほど走ると観音平駐車場に到着します。道中にはセブンイレブンやローソン、道の駅(日帰り温泉あり)などもあり便利です。駐車場に至る県道618号線はカーブが連続する山道ですが、全線すれ違いも可能で舗装された走りやすい道です。
交通機関利用⇒ JR小淵沢駅からタクシー(15分約3200円)か徒歩(2時間40分)で観音平駐車場へ向かいます。また、マウンテンタクシーという乗り合いタクシーのサービスも利用できます。(https://www.mountaintaxi.jp/)バスは通っていません。
【駐車場情報】
観音平駐車場→無料、第1と第2あわせて約50台、きれいな簡易トイレあり、水場なし、自販機なし、携帯電波あり、展望所あり、駐車場に登山口あり。
週末などは満車になることが多く、手前の林道への路駐も多い。
【ルート概要】
①観音平駐車場~編笠山(CT:3時間)
観音平駐車場の奥にある登山口から編笠山まで標高差約1000mを登り続けます。編笠山の山頂直下まで樹林帯の中の道で、眺望はあまり利きません。
1時間ほど登ると「雲海」というポイントに到着し、左から屏風山経由のルートが合流します。そこからさらに40分ほど登ると「押手川」という分岐に到着します。きれいな湧水が小川になって流れている幻想的な場所で、この分岐を右に進めば編笠山を巻いて青年小屋へ至るルートです。編笠山を経由するとかなりの急傾斜の登り下りが加わりますので、権現岳だけに登りたい場合はここを右に進みます。
押手川の分岐を左に進むと、編笠山に向けた登りが始まります。途中には岩場やハシゴ場などもあり、かなりの急登が続きますが、振り返ると南アルプスの山々が眺められるポイントもあり、山頂付近にはさまざまな高山植物が群生しています。
ゴロゴロした石が積み重なったような編笠山山頂からは、権現岳や赤岳、阿弥陀岳などの南八ヶ岳の険しい山々が見渡せます。また、北アルプス、御嶽山、中央アルプスや南アルプス、富士山など、遠方の山々が一望できます。
②編笠山~西・東ギボシ~権現岳(CT:1時間30分)
編笠山山頂を北に下っていくと、青年小屋が見えてきます。ここから青年小屋までの下りは、大きな岩を跳んで渡っていくような道。岩の隙間に物を落とすと拾えなくなる恐れがあるので注意しましょう。
山頂から30分ほど下ると青年小屋に到着します。「遠い飲み屋」でおなじみの青年小屋。宿泊はもちろん、食事やお酒なども充実しています。トイレやテント場、5分ほど歩いたところに水場もあります。
青年小屋から長い登り返しが始まります。権現岳の手前に立ちはだかる大迫力の岩峰「西ギボシ」と「東ギボシ」を越えていきます。砂利に覆われて滑りそうな岩場や鎖場を登ります。東ギボシのピークは巻いて進むことができますが、頂上には石仏が祀られており、目と鼻の先に迫った権現岳の山頂や赤岳に向けて続く稜線を眺めることができます。
東ギボシから一旦下り、わずかに登り返すと休業中の権現小屋が、そしてさらに進むと権現岳山頂に到着します。権現小屋付近の分岐を左に進むと、険しいキレットを越えて赤岳、横岳と、長大な八ヶ岳連峰縦走路へとつながります。権現岳の頂上は岩の塔になっていて、てっぺんに登ることもできます。
③権現岳~三ツ頭~観音平駐車場(CT:3時間30分)
権現岳から南に続く稜線を下っていきます。45分ほど進むと、なだらかな山頂部を持つ「三ツ頭」の山頂に到着します。そして、山頂から10分ほど進むと「前三ツ頭分岐」に到着します。分岐を直進すると天女山登山口に下山します。こちらのルートは権現岳への最短コースとなる登山口です。
前三ツ頭分岐を右に折れ、尾根伝いに下り続けます。南側の眺望が楽しめる「ヘリポート」や「雲海」などのスポットを通過しながら、長く続く尾根を2時間ほど下り続けると、十字路に出ます。直進すると三ツ頭登山口へ下る道で、左右の太い道は八ヶ岳の山腹に続く「八ヶ岳横断歩道」です。この分岐を右に曲がり、よく手入れされた道を30分ほど進むと駐車場に戻ることができます。平坦な林道かと思いきや、意外とアップダウンがあったり、沢を渡るポイントがあったりして、最後まで気が抜けません。
【感想】
南八ヶ岳の名峰、編笠山と権現岳。登ってみて感じた魅力は以下の通りです。
・高速道路から登山口までが近く首都圏からのアクセスが良い上、道中の施設が充実している
・八ヶ岳の南端に位置するため、南側の展望が開けている
・南八ヶ岳の険しい山々が眺められる
・多くの高山植物が群生し、夏は花が楽しめる
・道や道標がよく整備されている
人気の高さも納得の、魅力にあふれた山でした。
【チャプターリスト】
0:00 オープニング・アクセス・山の概要
2:06 駐車場~編笠山
10:47 編笠山~青年小屋~西ギボシ
19:29 西ギボシ~東ギボシ~権現岳
26:14 下山・エンディング
【BGM】
Song1,2,6,7 : from hotaru sounds(http://www.hotarusounds.com)
Song3,4,8, : from MATSU(https://www.youtube.com/c/MATSU_MA2Sound)
Song5 : Green Forest - Riot(YouTube Audio Library)
Song9 : Roman Müller - Easy Life (Vlog No Copyright Music)
【YAMAP活動記録】
https://yamap.com/activities/33632643
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