古い研究では現生人類（ホモ・サピエンス）とネアンデルタール人は種が違うため交雑しても子孫を残すことができないと考えられていました。
しかし、2010年に発表された論文では、アフリカ人以外の現生人類にネアンデルタール人由来のDNAが存在していることが明らかになり、現生人類は交雑によってネアンデルタール人からDNAを受け継いでいることが判明しました。
また、日本人などの東ユーラシア系統とオセアニア系統の現生人類は、近年発見された新たな人類種デニソワ人からのDNAも受け継いでいることが明らかになっています。
本動画では、現生人類のゲノムに占めるネアンデルタール人とデニソワ人のDNAの割合や、現生人類との分岐年代などを、日本人のルーツの解明にも関連する古代人のゲノム解析から導き出された最新の論文や知見をもとに解説しています。
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