シリーズ【廃×Healing】 廃墟×リラクゼーション
第29弾は「統合で消えたふたつの小学校跡」
岩島第一小学校
群馬県吾妻郡にかつて存在していた岩島第一小学校は
群馬百名山でもある岩櫃山を背後に悠々と建つ
木造モルタル造り2階建ての校舎でした
訪れた2016年春には
すでに門や校章、おもな遊具は撤去されていたようで
半分埋められた無数のタイヤだけが
ここが学校だったことを思わせる痕跡でした
この校舎は1955(昭和30)年6月に原町立岩島第一小学校の新校舎として
建てられたもののようです
当時としてはかなりモダンな建物だったと考えられます
裏手には「かしこくたくましく」と書かれた像がありました
岩島第一小学校は4Kmほど北西にあった岩島第二小学校と統合して
岩島小学校となり、1999(平成11)年3月に閉校しました
この校舎も廃校になって20年以上残されていましたが
まだコロナ過だった2022年の夏ついに解体されてしまったようです
岩島第二小学校
こちらは第一小学校とは違って
昔ながらの木造校舎の佇まいとなっています
1954(昭和29)年2月に新校舎が落成と1年ほどこちらのほうが先に建ったのも影響していたかもしれません
1999年の閉校後もなにかに使われていたようで
職員室、校長室、保健室などはきれいに片付けられていました
ある教室は資材置き場のようになっていて
なぜか標識や信号が保管されていました
教材として使われていたのかもしれません
こちらはミシンのようにも思えますが
かなり古いもののようです
この教室には農業について学べる展示が
施されているようでした
図書室にあったはずの本たち、でしょうか
生徒が通わなくなって17年経つとは思えないほど
綺麗な状態が維持されていました
校庭は当時ゲートボール場に転用されていて
その向こうの白い建物は吾妻町立岩島第二幼稚園だったようです
しかしこれらの建物もすべて2024年中に取り壊され
今はもう存在していません
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