シリーズ【廃×Healing】 廃墟×リラクゼーション
第21弾は「緑の絨毯がある廃ホテル」
伊豆下田の街並みを見下ろす高台に
そのホテルは建っていました
1957(昭和32)年に開業した
下田グランドホテル跡です
鉄筋コンクリート造6階建て
全50室と当時南伊豆最大規模のホテルでした
その後増改築を繰り返し、最終的には
8階建て100室にまで増大したそうです
徒歩では息が切れるほどの急坂を登ると
当時のエントランスが見えてきました
横方向に広い造りになっています
エントランスを入るとそこには
荒廃の限りをつくした光景が広がっています
あまり居心地のいい空間ではないので
正面の階段で2階へ上がります
こちらは「しおさい」という名の
喫茶・ゲームコーナーだったようです
残されたものから操業時の様子を
うかがい知ることはできません
おそらくここがキッチンだったのでしょう
さらに上の階へと昇ります
3階には娯楽室という広い空間がありました
訪れたのは春先でしたが
床一面に植物が繁茂して絨毯のようでした
案内板に従って大浴場へと向かいます
暗い通路の先に、男性用の大浴場がありました
女性用だったと思われる場所は
岩風呂のような趣がありました
薄暗い階段を昇って
さらに上の階に行きます
伊豆の青い海を意識してなのか
このホテルは青色の使い方が印象的でした
長い通路を移動するためにいくつかの
小さな階段を昇り降りするのも時代を感じさせます
6畳ほどのよくある和室という感じで
落ち着いた空間になっています
しかし今となっては浴槽の狭さに
驚かされることになるでしょう
壁の絵はナウマン象でしょうか
階下へと下っていきます
1階ロビーまで戻ってみると
はじめに気づかなかったフロントがありました
2000年頃にホテルは閉業し、以来廃墟として
朽ちるがままになっていましたが
現在は下田市が土地建物を買い取り
2027年頃までに公園として整備される予定だそうです
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