本動画は、2025年2月13日(木)に収録いたしました。
対談の一部は、月刊誌『Voice』2025年4月号にも掲載されております。
ぜひあわせてご覧ください。
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【対談者について】
◆呉座 勇一(ござ・ゆういち)
国際日本文化研究センター助教。
1980年、東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科研究員、東京大学大学院総合文化研究科学術研究員などを経て現職。日本中世史専攻。
著書に『日本中世の領主一揆』(思文閣出版)、『一揆の原理』(ちくま学芸文庫)、『応仁の乱』(中公新書)、『頼朝と義時』(講談社現代新書)、『戦国武将、虚像と実像』(角川新書)、『動乱の日本戦国史』(朝日新書)など。最新著は『日本史 敗者の条件』(PHP新書)。
◆小泉 悠(こいずみ・ゆう)
東京大学先端科学技術研究センター准教授。
1982年、千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。外務省専門分析員や未来工学研究所研究員などを経て現職。専門はロシアの軍事・安全保障。
著書に『「帝国」ロシアの地政学』(東京堂出版、サントリー学芸賞受賞)、『現代ロシアの軍事戦略』(ちくま新書)、『ロシア点描』(PHP研究所)、『オホーツク核要塞』(朝日新書)、『ウクライナ戦争』(ちくま新書)など多数。最新著は『ゴジラvs.自衛隊』(共著、文春新書)。
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勝者の成功物語よりも敗者の失敗から教訓を得るほうが意義がある。
源義経、織田信長、西郷隆盛など、反面教師から学ぶ圧巻の日本史!
【本書の内容】――――――
■「はじめに」より一部抜粋
江戸時代の大名で剣術の達人でもあった松浦静山が説いたように、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」である。
華麗な成功は必ずしも「勝利の方程式」に基づくものではなく、偶然や幸運に支えられていただけであることがままある。一方で、敗北や失敗には明確な原因がある。
であるならば、むしろ歴史上に無数に存在する凡庸な失敗を反面教師とするほうが役に立つのではないだろうか。景気が悪く退屈な話だったとしても、敗者の失敗に関心を寄せ、同じ轍を踏まないよう心がけるほうが、成功者の派手で華麗なリーダー論に接して気分が良くなるよりも、よほど意義がある。
本書では、あえて歴史上の敗者に注目し、彼らがなぜ敗れたか、失敗したのかを考察していく。
■目次
【第一章】現場主義・プレーヤー型
●源義経:最強プレーヤーはなぜ「独立」に失敗したか
●西郷隆盛:情に流された英雄の末路
●山本五十六:大作戦を破綻させたコミュニケーションの欠如
【第二章】サラリーマン社長型
●明智光秀:「三日天下」を招いた決断力不足
●石田三成:最大の敗因は組織づくりの軽視
●田沼意次:官僚の枠を超えられなかった改革者の限界
【第三章】オーナー社長型
●後鳥羽上皇:自身の権威を過信した「名君」の誤算
●織田信長:部下の謀叛を招いた「ブラック企業」の長
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