パネル講演会「核の忘却」の終わり-核兵器復権の時代 “The End of Nuclear Forgetting: Revival of Nuclear Weapons”
笹川平和財団日米グループでは、2015~2017年度に実施した研究プロジェクトの議論を土台とした書籍「『核の忘却』の終わりー核兵器復権の時代」(勁草書房)の出版を記念し、執筆陣による本書の議論の紹介と共に米国から専門家を迎えてパネル講演会を開催いたしました。
パネル1:「核の忘却」の終わり‐核兵器復権の時代』紹介:0:00-1h05m
パネル2: 特別パネルディスカッション「核兵器を巡る国際安全保障環境の今」)
1h05m-2h35m
研究では、21世紀の現在の安全保障環境における核兵器の役割、核抑止の多様性に着目した分析を行い、米ロをはじめ大国の動向、さらに地域レベルでの核抑止の役割、また、科学技術の進展と核兵器との関係にも目を向けつつ議論を試みました。そして日本において、核抑止を巡る議論と現実をタブー視せず、世界の変化の中で、今我々が直面する核兵器を巡る課題に正面から総論的に取り組むことを目指しました。米ソ対立を軸とした冷戦期の抑止論をそのまま適用するのでもなく、時代の変化を捉え、地域や相手によって異なる認識枠組みをもって核兵器、抑止の役割と意味を捉えることが重要となってます。また、核兵器と安全保障を巡る議論の二つの軸、安全保障・抑止論と軍縮・軍備管理の議論を別々に議論し分断させないことも、メッセージの一つです。