「西行桜」ダイジェスト❖能❖日本の伝統芸能【日本通tv】
ここでは、日本の伝統芸能「能」の「西行桜」ダイジェスト映像をご覧いただきます。【撮影協力:代々木能舞台】http://www.yoyoginoubutai.com/
代々木能舞台は国の有形文化財であり、東京唯一の野外舞台です。
とある春。閑居の静けさを破られたくない西行は、花見を禁じていた。
しかし、西行の庵室に咲く桜は都の噂となり、
花見を所望する人々が庵を訪ねてくる。
西行は桜を愛でる人々の志に免じて庭に招き入れた。
しかし、花見に人々の集い来ることこそ桜の咎なのだ...と
苛立ち気味に西行はひとり嘆くのであった。
月夜となり、舞台は夢の世界へ
夢の中で白髪の老人が現れ「桜の咎とは何か」と咎める
そして、「世を憂しと見るのは人の都合であり、
草木である桜に浮世の咎はない」と述べる
老人は問われるままに桜の精である事を明かし
桜が咲き誇りまた散るまでのあり様を
舞を交えて語る
花の命を惜春に言い換えて
夜明けとともに跡なく消えてゆくのであった
能「西行桜」は西行が桜に寄せた
「夢中落花」の心を作品骨子に反映させ、
西行と桜を主題として描く
「松風」と同様、一場能形式の夢幻能に導いている。
シテ:浅井 文義
ワキ:殿田 謙吉
アイ:高澤 祐介
【代々木能舞台】http://www.yoyoginoubutai.com/