立教大学グリークラブは、1923年(大正12年)に故辻荘一先生によって「グリークラブ」として創部されて以来、今年で102年目を迎えます。 創部当初は小人数の男声合唱団でしたが、その後徐々に活動を拡大させていきました。戦争によりその活動が一時停止するものの、同志社グリークラブのご助力を得て戦後まもなく活動を再開し、その後女声も加わり大学合唱としての規模も大きくなっていきました。第71回定期演奏会より男声女声別々の演奏会をもつまでに成長しました。
年に一度開催される定期演奏会では、第五ステージでミサを演奏し、全ての演目を終えた最後に「神共に在して」を演奏をする伝統があります。ミサを演奏することは、キリスト教の精神の基に建学され、学内の生活文化にも深く関わっている立教大学ならではの特色の現れです。「神共に在して」もまたキリスト教の宗教曲ですが、これは至高の存在に対する人類の平和への祈りの歌であり、グリークラブの創設者である故辻荘一先生の遺志を堅守するものです。
現在、立教大学の名誉教授である故皆川達夫先生を名誉部長に迎え、部長の星野宏美先生をはじめとする諸先生、諸先輩方の熱心なご指導ご助力のもと、合唱の楽しさや奥深さを感じながら、日々親しみ活動しています。