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プラセボ効果の新たな視点!共感が治療に与える影響とは?

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こんにちは、田無北口鍼灸院の白石健二郎です。

今回は、プラセボ効果(偽薬効果)に関するとても興味深い研究をご紹介します。

「Components of placebo effect: randomised controlled trial in patients with irritable bowel syndrome」
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2364862/

これは、過敏性腸症候群(IBS)の患者さんを対象に、治療者の態度やコミュニケーションの違いが症状の改善にどう影響するのか? を検証した研究です。

「プラセボ=偽物の薬」くらいに思われがちですが、実は治療者の態度や言葉かけが、治療結果を大きく左右するかもしれない! そんな新たな視点を提示した研究になっています。

研究の目的:なぜこの研究が重要なのか?
過敏性腸症候群(IBS)は、ストレスや心理的要因が大きく関与すると言われています。薬や特定の治療が効く場合もありますが、それ以上に**「治療を受けているという実感」や「医療者からの共感・サポート」が症状に影響を与えるのでは?** という考えが以前からありました。

この研究では、「プラセボ効果の構成要素」を2つに分けて考えています。

治療の儀式的な要素(例えば「偽の鍼」をすること自体の影響)
治療者とのコミュニケーション(医療者が患者にどのように接するか)
これらが患者さんの症状にどれくらい影響を与えるのかを分析しました。

研究方法:3つのグループに分けて比較
研究では、IBSの患者262名を以下の3つのグループに分けました。

待機リスト群(治療なし):
何の治療も受けず、ただ観察するだけのグループ。

制限的相互作用群(偽鍼+最小限のコミュニケーション):
「偽の鍼」を使うが、医療者は最低限の会話しかしない。

拡張的相互作用群(偽鍼+積極的なコミュニケーション):
偽の鍼+医療者が積極的に話を聞き、共感し、安心感を与えるように対応。

この3つのグループで治療前後の症状の変化や患者の満足度を比較しました。

結果:医療者の関わり方が症状改善に大きく影響!

待機リスト群(治療なし) → ほとんど改善なし。
制限的相互作用群(偽鍼のみ) → 偽の鍼だけでも、ある程度の改善が見られた。
拡張的相互作用群(偽鍼+共感) → 症状の大幅な改善!患者満足度も最も高かった。
つまり、「偽の鍼を刺す」という儀式だけでも症状が少し良くなるけれど、そこに「医療者の共感や温かいコミュニケーション」が加わると、改善効果がさらに大きくなることが示されました。

考察:「プラセボ効果」とは何か?
この研究が伝えているのは、「プラセボは単なる偽薬ではない」ということ。

治療を受けることそのものが患者さんに安心感を与え、さらに治療者が「あなたのことをしっかり理解していますよ」「一緒に頑張りましょう」という態度を見せることで、治療効果が最大化されるということです。

特に、IBSのようにストレスや心理的要因が絡む疾患では、「医療者の態度」が治療の一部として機能する可能性が高い。

つまり、薬や施術の効果だけでなく、「どのように患者さんと関わるか」も、治療結果を左右する重要な要因なんですね。

私たちがこの研究から学べること
✅ 患者さんとしっかりコミュニケーションを取ることが治療の質を高める!
✅ 施術技術だけでなく、安心感や共感が症状改善に影響する!
✅ 心理的サポートが強いほど、患者満足度が高まる!

つまり、「技術」+「共感」の組み合わせが最も効果的だということが示されたわけです。

これは、鍼灸師・医療従事者だけでなく、患者さん自身にとっても「良い治療を受けるために大切なこと」になります。

田無北口鍼灸院では、患者さんとの関わりを大切にしています!
私たちの治療院では、今回ご紹介した研究のように、**「技術だけでなく、患者さんとしっかり向き合い、安心感を持ってもらうこと」**を大切にしています。

皆さんの健康をサポートできるよう、日々研究と実践を積み重ねています。

まとめ
今回の研究では、「治療を受けているという実感」と「医療者の共感的な態度」が、症状の改善に大きな影響を与えることが分かりました。

鍼灸をはじめとした伝統医学でも、この「心理的・コミュニケーション的な要素」をどのように活かしていくかが、これからの医療の大切なテーマになってくると思います。

最後までご視聴ありがとうございました!
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もし、長引く体の不調や自律神経の乱れでお悩みの方がいれば、ぜひ一度ご相談ください。

📍 田無北口鍼灸院
🏠 東京都西東京市田無町2-9-6野崎ビル301
📞 042-497-4586
🌐 公式ホームページ
https://jikotiryousoudan.com/tanashi/blog/14743/

ハッシュタグ
#プラセボ効果 #鍼灸 #医療コミュニケーション

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