「今頃なにを云やあがる。あの娘なら町内で知らねえ者アねえや」
青空文庫より『一代恋娘』(山本周五郎)を朗読しました。
チャプター
00:00 乱心(一)
06:17 (二)
12:51 秋の花(一)
19:20 (二)
26:24 恋死なん(一)
33:00 (二)
水戸の徳川吉孚は現代では「よしざね」と読むのが一般的のようですが、今回の原本の中では「よしたね」と読み仮名が振られていました。
そのため「よしたね」を採用しています。
これに限らず漢字の読みはいつも悩みます。
正しい読みはこうなんだけれど、音の響きだけでは伝わりにくいから変えて読むかどうかとか。
なんて言っていると凡ミスの読み間違いもあとを絶たず。
定期的にコメントなどでもご指摘いただき恥ずかしい限りです。
徳川吉孚が美しい顔立ちをしていたこと、その駕籠へ16歳の娘が文を渡そうとしたこと、などは史実だそうです。
人の想いの深さが染み入る作品です。
#朗読 #山本周五郎 #時代小説
音楽:
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