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アルベルト・フジモリ ヒトラーと呼ばれた日本人【ゆっくり解説】

元カゲキ派の霊夢 105,248 lượt xem 1 year ago
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#ゆっくり解説 #歴史 #ペルー
次の動画→https://www.youtube.com/watch?v=k0G1HOVw0ss
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※ヘルメットは名残ですので気にしないでください。

新しくチャンネルを見に来てくださった皆様へ。
当チャンネルは政経/世界史/地政学などを解説するちょっとだけ危ういコンテンツです。過激派との関係は一切ございません。Youtubeのガイドラインを遵守した範囲で動画を作成しているので、ご家庭のテレビなどで視聴をしても問題ありません。週一の更新を目指しています。ぜひチャンネル登録と高評価をよろしくお願いします。最後に改めて言いますが、過激派との関係は一切ありません。
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10:51 で背景画像に入れた「彼は早稲田で死んだ」は名著。5月に映画もやるらしい。


使用楽曲
赤いドレスの女/Catch on fire/球体/存在しない街/蝶は光を超えようとした/Crusade(2016 remix)/詠唱-起-/R.I.P/swing swing/ワスレナグサ

素材 きつねゆっくり
http://www.nicotalk.com/charasozai_kt...

使用ソフト:ゆっくりムービーメーカー4
https://manjubox.net/ymm4/

使用サイト
Pixabey
https://pixabay.com/ja/
Pexels
https://www.pexels.com/ja-jp/videos/
魔王魂
https://maou.audio/
甘茶の音楽工房
https://amachamusic.chagasi.com/
dova-syndrome
https://dova-s.jp/

以下、個人的な見解

内戦は古い図式で、「対テロ戦争」は全く新しい図式だ。ベトナムの頃は単に「北爆」と呼ばれた軍事行動が、21世紀では「不朽の自由作戦」と言い換えられた。ここには明らかなナラティブがある。単なる戦争の「正義による聖戦」化でさえ飛び越して、社会のあらゆるものに「正義」が内面化された結果、戦争は戦争という枠をすり抜け、「対テロ戦争」という名の地球規模の内戦と化してしまった。ここでは兵士と民間人の区別はなく、軍隊の役割は警察に分業され、敵兵の役割は市民に分業される。「テロリスト」は荒野の住民ではなく常に市民の中に潜み、それを暴くのもまた兵士ではなく常に警察である。
この意味で、ペルーのフジモリ政権は時代を10年先取りしていたと言えるだろう。テロリズムを単なる犯罪行為ではなく、国家の存続を脅かす究極の悪として描き出すことで、フジモリ政権は数多の人権侵害と民主主義の恒常的な制約を正当化した。そして国民の多くが「テロリズムへの恐怖」というナラティブを受け入れ、「究極の悪」に立ち向かうアルベルト・フジモリにカリスマ性を見出した。

様々な意味で、フジモリ政権の施政は「単なる地域規模の紛争」が「地球規模の内戦というナラティブ」に進化する過程で、特に重要な役割を果たしたとみなせる。

フジモリ政権が追随した「チリのピノチェト政権」は世界初の新自由主義の「実験国家」だった。しかし、フジモリ政権もまた、対テロ戦争という側面において「実験国家」だった。ピノチェト・チリは飽くまで冷戦期の産物であり、産みの親であるアメリカは当然にその国家性の真意ー新自由主義の試金石としてのーを理解していた。しかし、時代を10年自ら先取りしたフジモリ・ペルーについては、アメリカは2001年9月11日までは真意を理解できなかった。挙げ句、90年代の楽観的な「歴史の終わり論」に乗じて、非民主的という一つの理由のみでアメリカはフジモリ政権を滅ぼす側に回ってしまった。政治的な善悪はどうあれ、対テロ戦争を現在主導する立場にあるアメリカとしては、間違いなくフジモリ政権の崩壊は地政学的な意味での損失だったと思う。フジモリ政権を崩壊させた直接の原因である「Vladivideos」の流出に関しては、その経路が些か不透明だということを一応言っておく。

センデロ・ルミノソ/シャイニングパスについては、左翼版タリバンみたいな感じに見える。政治的カルトの左翼がタリバンの戦略で戦い続けたみたいな感じ。めちゃくちゃ強い。フジモリを「南米のヒトラー」になぞらえたのはリベラルな法学者くらいなものだが、こっちは一般に「南米のポルポト派」とさえ呼ばれている。一時はペルー国土の三分の一を掌握していた彼らは、単なる毛沢東派(毛沢東派は世界中にいる)の枠を超え、「マルクス、レーニン、毛沢東に次ぐ第四にして唯一の社会主義革命の継承者である」と指導者は自らを自己規定した。彼らは「センデロ・ルミノソ以外の人間は全て敵とみなす」という教条的な立場から共産圏出身者、他の左翼ゲリラ組織さえ虐殺した。このことを狂気と思うかもしれない。しかし、この論理はマルクス・レーニン主義的には正統としか言いようのない立場であることもまた確かだ。前衛党理論とはそういうものだ。日本の新左翼も、特に革マル派がルミノソと全く同じ論理を掲げて内ゲバを開始した。〝唯一の前衛党〟理論。マルクス主義は真理であり、真理は一つだから真理なのであって、だからそれを担う政治勢力も一つしか存在しえない、ということ。それこそが〝前衛党=Communist party〟で、また同様に、真理は一つなのだから真理を体現する前衛党の内部に対立があろうはずもなく、したがって党内派閥などありえない。こうした論理を下地に日本では内ゲバが進行し、ペルーでも同様にセンデロルミノソは大いに暴れたというわけだ。

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