【動画の中で使用している工具】
TASCO イチネンタスコ インパクトドライバ対応フレアツール TA550C
TASCO イチネンタスコ クランクリーマー TA520CK
SK11 パイプカッター/PC-32 切断(パイプ):4-32mm
Pro-Auto TR1722S スパナ形 単能 トルクレンチ 17mm&22mm (1/4 用 3/8 用 2本セット) S2-Tool プロオート SEK SUEKAGE
モンキーレンチ
【動画の中で使用している材料】
因幡電工 10個セット フレアナット 適合銅管サイズ:6.35(1/4)(2分)用 新冷媒2種対応 FN-2B_set
因幡電工 10個セット フレアナット 適合銅管サイズ:9.52(3/8)(3分)用 新冷媒2種対応 FN-3B_set
因幡電工 エアコン配管用被覆銅管 ペアコイル 2分3分 20m HPC-2320
アサダ 冷媒漏れ防止剤 ナイログ RT201B
【フレア加工】
冷媒配管とエアコンを接続するために、冷媒配管の端をラッパ状に広げる作業のことを「フレア加工」と言います。
フレア加工が上手くいっていないと、配管のつなぎ目に隙間ができ、そこからエアコンの冷媒ガスが漏れ出てしまいます。
① 家庭用エアコンの冷媒配管サイズは、基本的に2分3分(にぶさんぶ)と2分4分(にぶよんぶ、6.3kW以上の場合が多い。)の2つの種類があります。配管の正しいサイズを把握しておかないと正確なフレア加工ができないので、フレア加工を始める前に配管のサイズを確認します。
② 冷媒配管をチューブカッターを使用して水平に切断する。冷媒配管を1周回すごとにハンドルを少しづつ回しながら切る。(ハンドルを一気に回し過ぎると冷媒配管が変形する。切断面にゴミが入らないよう下に向ける。)
③ 切断面はリマーを使い、バリ(かえり)を取る。(冷媒配管を少し削るぐらい)
④ 冷媒配管にフレアナットを入れる。
⑤ ゲージバー(クランプバー)に開いている穴に、銅管のサイズと出づら(通常0.5mm程度)を確認して銅管を挟みます。
・出づらが出過ぎると、フレアナットがきちんと入らなくなる。
・出づらが小さ過ぎると、フレアと弁側の接地面積が狭くなりガス漏れの原因になる。
⑥ ゲージバー(クランプバー)とヨーク本体(コーン)を固定する。
⑦ この動画のフレアツールの場合、ヨーク本体のネジ山の黄色線が見えなくなるまでハンドルを手締め。黄色線が見えなくなったら、インパクトを使用して可。銅管がラッパ状に広がる。
⑧ クラッチがきいたら、締め付けができた合図です。ハンドルを緩めます。
フレアを作った後に、フレア内の面に縦筋の傷がないか・均等に広がっているか・フレアナットと接触させてフレア状態の確認をする。 (フレア内面の縦筋はガス漏れの原因になる。多少の横筋は問題無い。)
フレア加工に失敗したら、再度冷媒配管の端をチューブカッターで切断し、フレア加工を行う。(フレア加工を誤った状態でエアコンを取り付けすると、エアコンの冷媒ガスが漏れ出す可能性があります。)
【フレア加工後にエアコン室内機もしくは室外機に冷媒配管を接続する際の注意点(フレアナットをねじ込む時の注意点)】
⑨ エアコンの室外機・室内機のフレア接触面に、「冷媒漏れ防止剤」を塗る。
⑩ フレアナットを後ろにずらして、フレア加工部分を露出させる。弁側とフレア部分を密着させ、そのまま冷媒配管を弁側へ押さえつける。
⑪ フレアナットを指の力で締める。
⑫ トルクレンチでカクンとショックがあるまで締め付け。トルクレンチには締め付け方向があるので注意する。(トルクレンチの締め付け方向と逆に回すと、規定トルクで動作しない。)
(いきなりフレアナットをトルクレンチでねじ込むと、指を離した時にフレア加工部分に隙間が生じて、ナット締め付け時にフレア加工部分が変形する虞がある。必ず最初は手締めによりネジ山があっているか確認する。)