構造力学特論(筑波大学・構造エネルギー工学学位プログラム:0AL0602)
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等方弾性体の材料構成則を求めます.本講義で一番伝えたいことは『伸縮(εx, εy, εz:主ひずみ)はせん断応力を生じない』(=垂直応力は伸縮にのみ影響し,せん断応力はせん断変形のみに影響する)ということです.これにより,ポアソン効果を考慮しながら材料構成則をたった二つの材料定数で記述することができるようになります.なお,この時,材料力学で学習したせん断弾性係数も求めることが出来ます.
本講では,さらに主応力,主ひずみ,回転行列などの概念についても説明を行います.また,テンソルもこれまでの2階のテンソル(σijやεij)に加えて,4階のテンソル(Cijkl)のような高度な数学的概念も出現する山場となります.ここを超えれば,次は解くべき数式を求め,有限要素法の適用(より実務に近い内容)へと進むことが出来ます.