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福澤先生ウェーランド経済書講述記念講演会「“この人民ありてこの政治あるなり”の今日的意味合いを語って、10年」権丈 善一 君(慶應義塾大学商学部教授)

慶應義塾 Keio University 12,086 lượt xem 3 years ago
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【講演の目次】
7:35    学問に凝る勿れ(勿凝学問)
9:57 ​   年金
22:40   民主主義
36:53  医療介護の一体改革
42:52  子育て支援連帯基金
50:15  変化の兆し
54:53  手にする学問が変われば答えが変わる
1:06:26  最後に

講演資料はこちらをご参照ください。
http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/210515WaylandLecture.pdf

戊辰戦争のさなかの慶応4年5月15日、江戸中が騒然とする中、福澤諭吉は動ずることなくいつものようにフランシス・ウェーランドの経済書に関する講義を続けました。慶應義塾では、世の中にいかなる変化があっても学問教育を尊重した福澤の精神を長く伝えるために、5月15日を「福澤先生ウェーランド経済書講述記念日」として1956年より記念講演会を開催しています。

例年は対面形式で開催されますが、2021年は新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、オンデマンド配信による開催となりました。
講演動画は、冒頭のエピソードにちなみ、当時の講義開始時刻と同じ5月15日午前10時から公開することといたしました。

【講師】
権丈 善一 君(慶應義塾大学商学部教授)

【演題】
「“この人民ありてこの政治あるなり”の今日的意味合いを語って、10年」

【概要】
「“この人民ありてこの政治あるなり”の今日的意味合い」を2010年の通信教育課程の入学式で話している。“この人民ありて・・・”は『学問のすゝめ』にある言葉である。当時は、専門である社会保障政策が政治に大いに翻弄されている時代であった。あれから10年が経つ。政治と社会保障の関係はどのような歴史をたどり、さらにはそうした動きは民主主義と資本主義の関係の中でいかに位置づけられるのか。分配、再分配問題という経済学の中でも価値判断、政策思想との関わりを不可避とする観点から論じる。

<講師紹介>
■略歴・役職
主研究領域は社会保障、経済政策、医療経済。
慶應義塾大学商学部卒業、同大学大学院商学研究科修士課程、同博士課程を修めた後、嘉悦女子大学専任講師、慶應義塾大学商学部助手、同助教授を経て2002年4月より現職(博士(商学))。
1996-98年ケンブリッジ大学経済学部訪問研究員、2005年ケンブリッジ大学ダウニングカレッジ訪問研究員。2004年労働関係図書優秀賞を受賞。社会保障国民会議、社会保障制度改革国民会議委員、社会保障の教育推進に関する検討会座長等を歴任。

■主要著訳書
再分配政策の政治経済学シリーズ
『再分配政策の政治経済学Ⅰ―日本の医療と社会保障 第2版』(慶應義塾大学出版会、2005年(初版2001年))
『年金改革と積極的社会保障政策Ⅱ』(慶應義塾大学出版会、2004年)
『医療年金問題の考え方―再分配政策の政治経済学Ⅲ』(慶應義塾大学出版会、2006年)
『医療政策は選挙で変える―再分配政策の政治経済学Ⅳ 増補版』(慶應義塾大学出版会、2007年)
『社会保障の政策転換―再分配政策の政治経済学Ⅳ』(慶應義塾大学出版会、2009年)
『医療介護の一体改革と財政―再分配政策の政治経済学Ⅵ』(慶應義塾大学出版会、2015年)
『年金、民主主義、経済学―再分配政策の政治経済学Ⅶ』(慶應義塾大学出版会、2015年)

ちょっと気になる社会保障シリーズ
『ちょっと気になる社会保障V3』(勁草書房、2020年)
『ちょっと気になる医療と介護 増補版』(勁草書房、2018年)
『ちょっと気になる政策思想』(勁草書房、2018年)

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