夫であるフィリップ殿下が交通事故を引き起こすという災難に見舞われたエリザベス女王ですが、目下の心配事はやはり自分の国が抱える最大の問題＝ブレグジットかもしれません。
10月31日とされるブレグジットまで、あと約一ヵ月。本当に離脱するのか、しないのか。そもそも離脱できるのか。３年以上も続く混乱は、エリザベス女王の心をも曇らせているようです。エリザベス女王の住むバッキンガム宮殿に国政の報告や裁可を得るために来るのが英国の首相。女王はあのウィンストン・チャーチル以来、14人の首相と向き合ってきました。14人目のボリス・ジョンソン首相は、何が何でも10月31日には離脱する考えですが、強引な離脱に反対する議会多数派はこれに強固に反対。業を煮やしたジョンソン首相は“議会閉鎖”という奇策に打って出ます。議会を招集するのはエリザベス女王なので、首相は女王と会って議会を約１ヵ月開かないことにします。しかしイギリスの最高裁判所は、民主主義を危うくする行為としてこれを「違法」と断罪。前代未聞の事態となってしまいました。ブレグジットをめぐるこうした動きと今後の見通しについて、テレビ東京前ロンドン支局長の豊島記者と読み解きます。
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