映画「君の名は。」のプロデューサーの男が複数の少女に現金を渡しみだらな行為をした罪などに問われた裁判で、和歌山地裁は懲役4年の実刑判決を言い渡しました。
プロダクション会社の元経営者・伊藤耕一郎被告(53)は、SNSで知り合った複数の少女に18歳未満だと知りながら現金を渡し、みだらな行為をしたほか、裸の画像を送らせた罪などに問われました。
これまでの裁判で伊藤被告は起訴内容を認めていて、検察側は「未成年の思慮の浅さにつけ込んだ狡猾な犯行」として懲役6年を求刑、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
和歌山地裁は28日の判決で「未熟な被害者らの心身の健全な発達に重大な悪影響を及ぼすものである」とした一方、「事業を閉鎖するなど相当大きな社会的制裁を受けている」として懲役4年の実刑判決を言い渡しました。
判決を受け、伊藤被告は頭を何度も下げて法廷を後にしました。