池ノ平・北アルプス最深部・北股ルート!仙人池、池平山、Mt.Tsurugi-dake Ikenodaira Northern Japan Alps
晩秋・池ノ平小屋の小屋締め直前の北アルプス最深部の山行を楽しんできました。池ノ平小屋に行くのに北股ルートを使ってみました。北股ルートの動画は貴重なのではないかと思いますので是非!
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ようやく晴天確定の10月の連休
3連休でないと行けない山域である剱岳・北方稜線へ
当然、3連休の中日が核心の北方稜線に当てることになるが、ここを狙っている登山者が集中してしまうのが必至である。そうなると前にも後ろにも登山者がおり、せっかくの北方稜線のルートファインディングが楽しめないのでは?ないか?ということで、有休を付け加えて1日ずらして北方稜線に入ることにした。3泊4日山行・・・
1日ずらしの北方稜線
・扇沢のweb切符がとれていないので、朝(当日券)に並ぶ必要あり→何時の便に乗れるかわからない
・それにともない、黒部ダム下から池ノ平小屋に到着するのが遅くなる可能性
・激混みを避け、北方稜線のルートファインディングを楽しみたい
●1日余裕ができた時間を使って、
・剱沢北股ルートを楽しむ
・仙人池からの裏剱の絶景を見ながら乾杯!
・池ノ平山に登る(2500m峰)
以上の狙いのもとに、3泊4日の北方稜線山行としました。
・連休初日の扇沢駐車場
たぶんこの日はめっちゃ混むことが予想されていたので、2名で2台駐車場することは申し訳ないので、事前に合流して1台を安曇野市内にある登山者利用可能な駐車場にとめて、扇沢へ向かう。2時前に到着するも第2駐車場に辛うじて駐車できるという状態でした。めっちゃ混んでました。
・連休初日の扇沢駅、電気バス乗り場
始発6:30、6時に駐車場から扇沢駅へ移動。当日券売り場に並ぶ登山者は扇沢総合案内センター前まで続く長蛇の列。それでも7:30の便に乗車することができました。めっちゃ混んでました。
・黒部ダムから真砂沢ロッジまで(ハシゴ谷乗越)
このルートは過去2回歩いているのですが、いつも帰り道。さらにいうと雨の中の必死で歩いた記憶しかない。今回は行きに使ったし、さらには晴天。厳しいは厳しいルートではあるが、結構、雰囲気あっていい道で大きく印象が良くなりましたよ、最高!途中で出会った登山者、「行けたら池ノ平まで…」と言って「だめなら真砂沢」という方が意外にも多かったですね。かなり遅着の登山者多かったです。我々は最初の計画から真砂沢。この日は30張弱。ビール500mlが売り切れ、350mlのみ。トイレも水洗、男性小便器もあってありがたい。
・真砂沢から池ノ平(剱沢北股ルート)
今回の山行の2番目くらいの狙いとなる、北股ルートで池ノ平へ。このルートは二股のつり橋を越えて少し仙人新道に入って左側へそれて北股の沢沿いへ入っていき、最後は平の池に乗り上げての池ノ平小屋へ到達するルートとなります。北股ルートに入ってすぐに北方稜線の岩峰の間から伸びる三ノ窓雪渓がどどぉ~んと見えて圧巻!そのあと沢沿いに渡渉、トラバースを繰り返しながら、進んでいきます。とにかく絶景。10月にも関わらず小窓沢の分岐にはめっちゃ分厚い雪渓の壁がありましたぁ。そのあと尾根にのって急登を進むと平の池に出くわして!絶景!めっちゃテンション上がる!!あとは池ノ平小屋までひょいっと一跨ぎです。
・1泊余裕を取った山行(仙人池・池平山)
時間が余分にかかる北股ルートで小屋まできたが、さすがに11時まえです!テントを設営して、奥黒部の散策に出掛けます。仙人池からの裏剱の絶景を堪能!仙人池ヒュッテでチューハイを買って乾杯!これがしたかった!余裕がないと飲めませんね。そのあと、池ノ平山(2500m峰)へ
・池ノ平小屋
この小屋の営業最終日!小屋の伊豆田さんがきめ細かな対応されて素晴らしい。前日は今シーズン最高の60張のテントだったとか!最終日は30張くらい。ビール、チューハイ等あり。トイレ2ブース。男性小便器がないのがツラい。夕方、北方稜線にいく方むけに小窓氷河の進み方について、ドローン映像ふくめてアドバイスを頂いた。とても助かりました。
・小窓氷河
いよいよ北方稜線へチャレンジ。ちょうど小窓氷河あたりで日の出を迎えるように5時に出発。小窓氷河は完全な氷となっているので、12本爪のアイゼンを用意しました。氷河地形を堪能しつつ。氷河を歩ける幸せを感じながら、安全なルートをさがしつつ氷河上部末端まで歩くことができました。12本アイゼンは必須。ピッケルの必要性は感じなかった。
・小窓ノ王、三ノ窓まで
小窓氷河を抜けたあと、ルートファインディングがつづきます。基本ピンクテープがありますが、油断するとへんなところに出ます。バリエーションルートなのでどこが正解とか不正解とかはないと思っていますが、小窓の王下、踏替点と言われる場所まで到着できました。そこからは向かいの池ノ谷ガリーが上から下まで見渡せる場所となります。左には小窓の王が聳えています。小窓の王の壁沿いに発射台と言われるガレを下って行きますが、ルートの先が見えなくて不安になり、ここで合っているのか?すこし右往左往しました。でも、基本小窓の王側の岩場に沿って下って行けば正解です。下ったあとに三ノ窓まで登り返します。三ノ窓にはビバーク適地あり。
・池ノ谷ガリー
チンネの岩稜側(上をみて左)にピンクテープが設置されています。が、しかし、左側よりも右側の壁沿いの斜面の方が歩きやすいと思います。池ノ平の伊豆田さんもそちらをお勧めしてます。
・池ノ谷の頭・長次郎の頭へ
池ノ谷乗越から頭には、垂直に見える岩が聳えています。ルンゼ帯があるがそこを行かず、その右の岩場を足掛かりと手掛かりを探しながら登るのが吉。池ノ谷の頭は2つの岩の間をすり抜けながら、長次郎の頭へと進む。長次郎谷側の岩のバンドを進むのが正解だと言われていますが、岩を登ってしまって富山側の岩場をルーファイしながら進みました。
・長次郎の頭
長次郎の頭は通過するだけなら行く必要はないのですが敢えて登ってみました。モアイ岩を上にみながら、長次郎谷側を進み草付きをよじり登り長次郎の頭へ到達。長次郎の頭からは馬場島側、中央岩稜、長次郎谷側のトラバース路の3つのルートがあるが、今回はロープを持ってきていないので、長次郎谷側のトラバース路を選択することにしたが、このルートも意外とトリッキーでしたよぉ。
・長次郎の(左股)コルから剱岳山頂へ
一般ルートではないものの心のままルートを取れば山頂に到達できます。剱岳山頂には早月尾根からきた登山者が1名いただけで誰もいない静かな山頂で、剱山荘など剱の山小屋が営業終了していることを知る。池ノ平小屋よりも早く小屋締めしているとは想像すらしておらず。山頂でネット検索してこの事実を目の当たりにする。剱岳から剱沢へいたりテント泊するつもりでいたが、一挙に雷鳥沢まで行く必要に迫られる。
・雷鳥沢へ
剱山荘、剱沢キャンプ場が閉鎖されていることを目のあたりにし、剣御前小屋へのトラバース路を進むことにした。一挙に2時間の予定がプラスされたわけだ。とにかくもくもくと下り、もくもくと進み。なんとか17時までには雷鳥沢キャンプ場に到着することができた。そのあと辛かったのはお酒を入手するためには雷鳥荘まで行かねばならかったことです。念願の北方稜線を登破できて感無量!本当にありがとう!!お疲れ様!やりました!
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ー・ー・ー・ー・ー・ー・忘備録・ー・ー・ー・ー・ー・ー
・真砂沢ロッジ テント1名1000円
・池ノ平小屋 テント1名2000円
●北方稜線
・12本爪
・夏靴
・トレッキングポール
・ハーネスなし、ロープなし、スリングとカラビナ少々
・シュラフはモンベルダウンハガー800#2
意外にも、剱沢関係の山小屋すべて閉鎖
・剱沢キャンプ場の水場が不確定だったので、雷鳥沢まで
・雷鳥沢キャンプ場 テント1名1000円
・売店はなし、雷鳥荘まで行く必要あり
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音楽:FREE BGM DOVA-SYNDROME
https://dova-s.jp/
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