このトークは、京都芸術センターの公募型共催事業、Co-program 2022 カテゴリーA「共同制作」採択企画のnakiceによるパフォーマンス公演『ABITA@京都芸術センター』に向けた関連企画です。
nakiceとは異なる方法でモノや素材に対して向き合う捩子ぴじんをゲストに迎え、『ABITA@京都芸術センター』出演者とともにそれぞれが持ち寄った「モノ」に関するキーワードを中心に話を展開し、nakiceが何に取り組んでいるのかを明らかにします。
ラジオ感覚でお楽しみください!
■創作ノート
からだをつくっている細胞は5年もたつとほとんどの部分は入れ替わる
原子や音、光、重力も全て振動している
人間がもっている周波数を音に置き換えるとおよそ42オクターブになる
あの時感じた不思議な感覚は、目には見えないが確実に起こっているこれらの現象が関係しているのか、そして普段の生活で普通に感じていることでさえこれらの現象の上になりたっているのか、複雑にみえて実はとても単純なことなのか、いやその逆なのか。
考えてみてもわからないが、また“あの時感じた不思議な感覚”は呼び起こすことは可能なのかもしれない。
私達は「N///K」という名前で主に舞台空間で表現をしてきたが、より限定されない空間や表現へと移行するため「nakice」という名前に変化し、
−その場にあるモノやその場の環境 その場で起こる現象に カラダやモノはどのように反応するのか−
という実験のようなものが今に続いている。それを『ABITA』と名付けた。
『ABITA』は、家にあるモノたちを他の空間に運び、1つの振付けや音が出来ていく過程をそのままパフォーマンスにした公演「ABITA@cafe MURIWUI」から始まった。(2020年|祖師ヶ谷大蔵)
家にあったモノやその場にあるモノたちが混ざり合った空間。その環境や様々な現象からの影響をその場で感じ反応する、という大きなヒントと可能性を得た。
その後、店舗の入っていないコンクリート剥き出しのビルのワンフロアという環境での映像作品「ABITA@沼津」(2021年|静岡)
〈細胞が入れ変わるように その場所にあるモノが 完成もなく変化し続ける〉というキーワードをもとに、8時間×3日間のパフォーマンスをしたインスタレーション「ABITA@JINNAN HOUSE」(2022年4月|渋谷)
高滝湖のほとりにある市原湖畔美術館での企画展『試展-白州模写 「アートキャンプ白州」とは何だったのか』の関連企画として制作現場を公開する”nakice ワークショップ”(2022年11月|千葉)へとつながっていった。
そして現在、『ABITA@京都芸術センター』は、スタジオSANDWICH(2022年8月|京都市伏見区)にて行った事前制作、1ヶ月間の京都芸術センター制作室での創作を通し、パフォーマンス公演という更なる形へと向かってる。
テキスト nakice
■公演情報
日時:
12月16日(金)19:00開演
12月17日(土)19:00開演
12月18日(日)17:00開演
※会場は開演の30分前
※上演時間は約90分を予定
会場:
京都芸術センター 講堂
料金:
一般前売 2,500円 当日3,000円
学生前売 1,500円 当日2,000円
※学生料金は要学生証呈示
※未就学児は無料
チケット取扱:
京都芸術センター窓口(10:00-20:00)
ライヴポケット(オンライン決済)
https://t.livepocket.jp/e/abita_by_nakice
詳細:
https://www.kac.or.jp/events/32609/
■nakice
HP|https://www.nakice.com/japanese/about/nakice/
参考資料|
『ABITA』digest 2021-2022
https://youtu.be/G2TQ6qiYRtI
■neji&co
HP|http://nejiandco.com/
参考資料|
『Cue』 https://vimeo.com/702505169