プロトレイルランナー石川弘樹は8年前から南三陸に通い続けている。その理由は、かつてこの地に生息していた町のシンボルバード “イヌワシ” を呼び戻すためだ。草地や伐採地など開けた山を狩り場としてきたイヌワシの生息環境を復活させるため、「南三陸イヌワシ火防線プロジェクト」を立ち上げた鈴木卓也や地元の林業家・佐藤太一らとともに、全長60kmに及ぶ火防線跡をトレイルとして整備してきた。「僕らトレイルランナーが自然のためにできることは何か?」と常に考え続けてきた石川にとって、この活動は天命のようにさえ思えた。津波に度々襲われてきた南三陸の山で火防線トレイルが繋がれば避難や救助ルートにもなりうる。2022年春、石川たちは全ルート2/3の整備が終わった火防線トレイルに全国のトレイルランナーたちを招待する。トレイルを走りながら彼らは何を感じたのか……。イヌワシが再び空を舞うこと、そしてこの地に暮らす子どもたちの未来を想いながら、今年もまた整備活動が始まろうとしている。
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イヌワシと共に暮らす南三陸の山の再生にご支援を
南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会は、多様で豊かな南三陸の山の自然の象徴であるイヌワシの生息環境を、持続可能な山林業の推進によって再生し、人の暮らしと自然の営みが調和する豊かな地域づくりを目指しています。
https://congrant.com/project/minuwashi/6085
パタゴニア
https://www.patagonia.jp/stories/run-to-find-balance/video-132315.html