手術から約半年が経過し、少し負荷をかけても大丈夫そう...ということで、
テント泊!行きたい!
といっても半年のブランクなので、ちょっと様子を見る必要もあり、
目に血を入れて、ザックのUL(ウルトラライト)計画に乗り出しました。
夏は、荷物が軽くて済むのでチャンスです。
マウンテンハードウェアの25リットル白ザックが最近のお気になのですが
夏の日帰りの山行では、荷物が少なすぎて雨蓋は取り外して使っています。
やっぱ単気筒ってめっちゃ荷物入る。。。
あと10リットル大きければ、1泊のテント泊ならいけそう...
ということで、スクランブラー35バックパック!入手でございます。
今年度のモデルはギアループとジッパーポケットを備えた取り外し可能な
ヒップベルトがつきました。このブラッシュアップありがたや。
それで、スリムにスリムを重ねまして...9.9kg(うち水1.5kg含む)+撮影機器1.5kgになりました。
なんとか10kgを切れました。
快適居住性を捨てました。ご飯もフリーズ中心。
やっぱり...荷物軽いとパフォーマンスあがります。
バス乗ったり、いろいろな取り回しも楽!
たぶん、調子に乗ってテント泊増やしますね。
さて、そんなリハビリテント泊に選びましたのは、奥秩父は雁坂嶺です。
後で見たら、三連休で人気のアルプスは、どこもテン場はすし詰め状態にもなっていたので、この選択は、ほんと人少なくてよかったです。
この奥秩父主脈尾根に連なるいくつかのピークのそばには、
今回お世話になった雁坂小屋をはじめ、笠取小屋、将監小屋などがあり、
このご時世にあって、料金がまだ1,000円。
しかも水が豊富で無料で提供いただける点もすごくありがたい。
この山脈は、北に埼玉、南に山梨との県境になっています。
埼玉~山梨の往来は、秩父往還というのですが、この山塊を越えなければなりません。
雁坂峠は、古には難所とされた日本三大峠のひとつです。
1998年4月のミレ二アム気分溢れるころ、ようやく延長6625mの雁坂トンネルが開通しましたが、それまでは車両通行が不能で、長い間「開かずの国道」と呼ばれてきました。
しかし、車両通行は不能であっても、国道としては1本の道でつながっていましたので、
標高2082mの雁坂峠を越える「登山道」が国道として指定されていました。
昔の人は大きな荷物を抱えてここを越えたんですね。
今回は、山梨の塩山駅からバスに乗り、道の駅みとみで下車。
山梨サイドから入山しましたが、この古い国道140号は、雁坂峠から雁坂小屋を経て、
埼玉県側の川又へと続きます。
ここがびっくり国道として名高いのですけど、その旧国道140号線が雁坂小屋のトイレを貫いてるという...摩訶不思議な事態は、こっそり超有名な登山あるあるです。
今回の山行は、
長い長い林道歩き
やっとトレイル(何度か渡渉)まったく標高あがらん
鹿と私のガスまみれの登山道と笹原稜線
トイレ国道を越えてテント泊
縞枯れと雁坂嶺
という進行でございます。
やっぱテント泊は楽しい。今度は川又(埼玉)側からもアタックしたいです。
雁坂小屋の管理人さんは主にそちらの道をつかっておられるようでした。
雁坂小屋は、どのスタッフも明るく元気な声で、お疲れ様です!ありがとうございました!と声をかけてくださり、評判通りホスピタリティが高いです。リピ決定。
撮影日:2023年7月15日(土)・16日(日)