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マルチングの基本(マルチングの種類と利用する目的や効果・正しい使い方、マルチングの設置方法を詳しく解説)

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今回の動画では、マルチングの種類とそれぞれの効果、マルチングを使う目的、正しい使い方、マルチングの設置方法などを詳しく解説します。
上手な活用方法を覚えて、美味しい野菜をたくさん収穫しましょう!

【関連動画】
野菜の土作りの基本
https://youtu.be/3QmqR9ajHeQ

畝作りの基本
https://youtu.be/-VzUxDtFdiQ

肥料の活用術
https://youtu.be/aL4nrqdQ4oY

害虫の防除と駆除
https://youtu.be/6P2IinXKmN0

野菜の光合成と呼吸
https://youtu.be/K-c6A8Wb0rQ

【公式サイト】
マルチングの基本
https://kateisaiennkotu.com/kihon/maruchingu.html

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https://onl.bz/qfJXtsv

【目次】
0:00 オープニング
0:14 野菜の畝作りの基本
0:56 マルチングとは?
3:47 マルチングの種類と特性
4:16 有機質素材のマルチング
9:38 有機質マルチの注意点
11:07 人工素材のポリマルチ
17:30 人工素材マルチの注意点
18:01 畝の作り方の基本
17:06 穴ありマルチと穴なしマルチの違い
19:41 有機質マルチと人工素材マルチの使い分け方
20:18 マルチングの張り方
20:42 マルチングを張るときの注意点
21:13 張る前に準備するもの
21:34 マルチングを張る手順
23:55 マルチングの基本まとめ

マルチングとは
マルチングとは植物の株元や土の表面を、ビニールシートやポリフィルムシート、有機資材などで覆うことです。一般的にはマルチとも呼ばれています。

マルチングが植物に与える影響
1.泥の跳ね返りを防げる
2.地温を上げる
3.地温を下げる
4.夜間の温度変化が緩やかになる
5.害虫の被害を防ぐ
6.水分の蒸発を抑えて用土の乾燥を防ぐ
7.雑草を防ぐ
8.保肥力が向上する

マルチングの種類と特性
マルチングには有機質マルチと、人工素材のポリマルチがあります。

有機質素材のマルチング
枯れ草
畑で除草した枯れ草です
メリット
1.土壌の水分を保てる
2.雨の日に泥はねを防げる
3.土壌微生物が有機物を分解して土が肥える
4.土壌の温度を一定に保てる
5.雑草の成長を抑制できる
6.土壌の団粒構造を維持できる
7.無農薬・有機農法にも適しているなどです
デメリット
1.広葉雑草、特に多年生の広葉雑草は栄養繁殖するため、発根して根付く可能性がある
2.作物の成長を妨げる物質を溶脱することがあるなどです

稲わらや麦わら、もみ殻、ススキなど
メリット
1.素材自体が水分を吸収するため、土壌の乾燥を防げる
2.雑草の発生を抑える
3.隙間に空気があるので、地温の上昇を抑えて保温効果もある
4.適度な水分量を保てて保水効果も高いので、土壌の加湿や過乾を防げる
5.土壌微生物を増やせる
6.土壌の物理性が改善できるなどです
これらの素材の多くは安価で手軽に手に入るので、一般的によく利用される資材です。

ウッドチップ
木材をチップ状にしたもので、ヒノキやスギ、クスノキなど針葉樹から広葉樹までさまざまな種類があります
メリット
1.土壌の温度変化を緩かにできる
2.雑草の発生を抑える
3.土壌の水分蒸発を抑え、湿度を保てる
4.雨による泥はねを防げる
5.土壌の殺菌効果がある
6.強い雨による土壌の流出を防げる
7.寄せ植えや樹木の株元を目隠しする効果があるなどです。

竹パウダー
竹を細かく粉砕したものです。
メリット
1.透水性があるため、水やりがしやすい
2.照り返しがなく、高温対策や保温対策になる
3.土壌の物理性を改善できる(耕しやすさ、水はけ、土の重さ、空気の通りやすさなど)
4.土壌生物性を改善できる(善玉菌の活性化、悪玉菌の抑制など)
5.土壌中の有益な細菌やバクテリアが増殖しやすく、作物の成長を促す効果があるなどです。
デメリット
1.分解されて土に戻るまで時間がかかる
2.竹は強酸性の素材のため、使いすぎると土壌が酸性に傾いて、作物の生育が悪くなるなどです。

バークチップ
赤松や黒松などの樹皮をチップ状にしたものです。
メリット
1.土壌の温度を一定に保てる
2.雑草の発生を抑える
3.土の乾燥を防げる
4.冬の寒い時期には植物の根を低温から守る
5.太陽光が根元に直接あたることを防げる
6.降雨や水やり時の泥はねによる病害を防止できる
7.保湿・保水効果があるため、夏場の水やりを少なく済ませられる
8.自然に朽ちて腐食土となり、植物の育成を助けるなどです。
デメリット
1.害虫が発生しやすい
2.多湿になるとカビが生えやすいなどです。

ココヤシファイバー
ヤシの実の繊維を加工して作られたマルチング材です。
メリット
1.吸水性や通気性に優れている
2.土壌水分の損失が少なく、適度な湿気を保つ効果がある
3.土壌微生物を活性化させる腐植成分が含まれている
4.リゾート地のような雰囲気が出る
5.さまざまなインテリアにも合いやすい
6.軽くて取り扱いが容易
7.廃棄時は燃えるゴミとして捨てられるなどです
デメリット
1.光が漏れやすく雑草が生えやすい
2.繊維質が水分を多く含むと土壌が過湿になりやすいなどです。

有機質マルチの注意点
有機マルチは基本的に土中で分解される資材ですが、分解の過程で土壌の栄養素が過剰になったり、不足したりすることがあります。
分解に時間がかかる資材を大量に投入すると、必要な栄養が植物に届かなかったり、土壌環境が痩せやすくなったりします。
分解が早すぎる資材を大量に使うと、土壌表面近くの栄養が過剰になり、土の中で栄養のバランスが崩れ、結果的に植物に悪影響を与える場合があります。
植物性のマルチは水分を吸収しやすかったり、通気性が悪かったりするため、水やりが多いと湿気がたまり、害虫にとって快適な環境になってしまいます。
最大の弱点は窒素飢餓が起こりやすくなることです。炭素率の高い有機素材はそのままの状態で土中に漉き込まないようにしましょう。

人工素材のポリマルチ
黒マルチ
最も一般的なマルチングで、地温を上昇させる、雑草が生えるのを防ぐ・泥の跳ね返りを防止する目的で使用します
メリット
1.保温効果が高い
2.雑草の抑制効果が高い
3.土壌水分を適度に保つ
4.雨などによる肥料や農薬の流出を防げる
5.病害を予防するなどです。
デメリット
1.地温の上昇効果は透明のものより劣る
2.葉焼けなどに注意が必要などです。

白マルチ
白マルチも一般的によく利用されるマルチングで、地温の上昇を抑える効果が強いのが特徴です。涼しい気候を好む作物や、あまり高温を好まない作物に適しています。
メリット
1.地温上昇を防ぐ効果が高い
2.保温効果が高い
3.強い光を反射するので、害虫の忌避効果がある
デメリット
1.地温が上がりにくいので、春先や晩秋は高温を好む野菜に向かない
2.土壌の水分が蒸発しやすく過乾燥になりやすい
3.わずかに太陽光を通すので、雑草がそれなりに生えるなどです

白黒マルチ
白黒マルチは、おもて面が光を反射する白色で、うら面が遮光性が高い黒色をしたマルチングです。
メリット
1.気温が低い時期の保温効果が高い
2.雑草が生えるのを抑制できる
デメリット
1.土の状態が確認しにくい
2.水やりのタイミングが分かりにくい
3.広範囲で使用する場合、費用がかかるなどです

透明マルチ
透明マルチは保温効果が高いのが特徴です。
冬から早春の低温期の栽培や、種まきと苗の植え付け前の地温上昇目的で使用します。
メリット
1.太陽の光を透過して地温を上げることができる
2.土壌の殺菌に効果があるなどです
デメリット
1.雑草が繁殖しやすい
2.夏から秋の高温期は地温が上がりすぎる
3.雑草の防除効果がないなどです。

シルバーマルチ
シルバーマルチは表面が銀色をしたフィルムです。
メリット
1.太陽光を遮断するので、雑草が生えにくくなる
2.太陽光を反射して地温上昇を抑える
3.土壌水分を適度に保てるので、水やりの手間が軽減する
4.光を嫌う害虫を退避させる
5.夏野菜の果実の着色が良くなるなどです
デメリット
1.マルチが直接土壌に触れる部分では、光や空気の循環が阻害される
2.白色面が光を反射して地温が下がる反面、土壌の水分が蒸発しやすくなり、過乾燥になりやすいなどです。

銀黒マルチ
銀黒マルチは、銀色の面が紫外線などを反射し、黒色の面が銀色を透過する光線を抑制するマルチングです。
メリット
1.防虫の退避効果が高い
2.地温を下げて高温障害を軽減できる
3.雑草の発生を抑えることができるなどです

グリーンマルチ
太陽光を過不足なく取り入れますが、透明マルチほど地温が上がりすぎないのが特徴です。
メリット
1.地温上昇効果が黒マルチよりも高い
2.透明マルチよりも雑草抑制効果が高い
3.作物の根焼けを防げるなどです
デメリット
1.雑草抑制効果は黒色マルチよりも弱い
2.地温上昇は黒色マルチより穏やかなどです

人工素材マルチの注意点
太陽光や風雨にさらされ続けると次第に劣化していくので、1~2作で処分するのが一般的です。
撤去を怠ると土壌内にプラスチック片として残り、土壌や水質汚染へとつながり、生態系へ悪影響を与える可能性があります。

穴ありマルチと穴なしマルチの違い
穴あきマルチはホールマルチ、有孔マルチとも呼ばれ、最初から穴が開けられているマルチングです。
メリット
1.植え付けの際に作業の省力化ができる
2.すぐに種まきや苗の植え付けを行える
3.マルチに穴をあける道具を買う必要がないなどです
デメリット
1.あいた穴の位置を変えることができない
2.1つの畝で複数の野菜を育てるときは使いにくい
3.使用しない穴から雑草が生えやすい
4.穴の間隔が違う複数のシートを買うため、保管する場所が必要になるなどです。

穴なしマルチ
穴なしマルチは無孔マルチとも呼ばれ、カッターやハサミなどで自分で穴を開けて使用します。
メリット
1.自分の好きな位置に穴をあけられるので、どんな野菜にも対応できる
2.1つの畝で違う品種の野菜を複数育てられる
3.保管場所が省スペースで済むなどです
デメリット
1.植えつけのための穴をあけるのに手間がかかる
2.穴をあける道具の費用がかかる
3.ゴミが出るなどです

有機質マルチと人工素材マルチの使い分け方
有機質マルチと人工素材マルチは、育てる作物の種類や栽培環境に合わせて使い分けます。
短期間で収穫する作物には有機質マルチを、長期間育てる作物には人工素材マルチを使うなどです。

マルチングの張り方
マルチングには雑草抑制・保温・保湿・病害予防などの有益な効果がたくさんありますが、張り方を間違えるとその効果を最大限に発揮することができません。

マルチングを張るときの注意点
1.シワができないようにシートを張る
2.風が強い日のシート張りは避ける

張る前に準備するもの
マルチシート
鍬(畝を整えるため)
穴あけ器またはカッター(シートに穴を開ける場合)
固定ピンやU字の杭、土(マルチを固定するため)
水やり道具(マルチを張る前に土を湿らせる)

マルチングを張る手順
1. 土作りと畝立てをする
2. マルチを張る前に散水する
3. マルチの展開と固定
4. 穴を開ける(必要な場合)
5. 端部の処理
1人でできないときは、複数人で作業するとよりきれいに張ることができます。穴の部分から雑草が生えやすいので、定期的にチェックしましょう。

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