「・・・この兎の懲罰は所謂『やりかたが汚い』と思はれはせぬか、これは問題だ、・・・」
青空文庫より『カチカチ山』(太宰治)を朗読しました。
以前このチャンネルで芥川龍之介の書く「桃太郎」「猿蟹合戦」を取り上げましたが、今回は太宰治版カチカチ山です。
これは「お伽草子」という作品の中の一編です。
「お伽草子」自体は結構長い作品なので、今回全部を取り上げることはやめましたが、もし反響がありましたら他の編も読んでみたいと思います。
それにしても・・・容赦ないですね。
徹底的にやっつけて一切の救いがない。
しかし、それだけ救いがないのに残酷性よりもおかしさがにじみ出てくるのは作者の言葉の力でしょうか。
こうした遊びのように書かれた文章というのは、肩の力を抜いて楽しく読めるので好きです。
せめて笑ってやることで、惨めな狸の供養になればと思います。
#太宰治 #お伽草子
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