東北新幹線の連結が分離したトラブルから一夜明けた3月7日、JR東京駅構内にある当日券切符売り場では普段よりも長い列ができていました。また、駅では朝から職員が切符の払い戻しや変更、運休に伴う乗り換え案内などの対応に追われています。
今回のトラブルは6日午前11時半ごろ、上野-大宮駅間を時速およそ60キロで走行していた東北新幹線「はやぶさ・こまち21号」の連結部分が外れて自動ブレーキが作動したもので、およそ15万人に影響が出ました。JR東日本は「こまち」側の電気系統に何らかの不具合があるとみて、詳しい原因を調べています。また、トラブルの原因が判明するまで連結運転しないと発表し、東北・山形・秋田の各新幹線では6日のトラブル以降、7日も一部で運休するなど影響が続いています。
JR東日本は混雑が予想されるとして臨時列車を走らせるなどの対応をしていますが、東京駅では朝からチケットの交換や払い戻しを求める人が列を作りました。秋田からライブを見に来たという人は「『こまち』で来る予定だったが、例の問題が起きて急きょ夕べ飛行機に変えて、いま払い戻しに来た。格安の『こまち』の予定だったから(交通費は)倍近くかかってしまった」、岩手から出張で東京に来たという人は「4時には絶対戻らないといけないので、このぐらいの時間には帰らないととてもまずい。仕方がないといえば仕方がないが、2時間立ちっ放しかなという感じ」と話していました。
国土交通省は重大インシデントに認定し、JR東日本とJR北海道に対し原因究明と再発防止策の検討を指示しています。中野国交相は7日朝の会見で「去年9月に同様の事案があった中で重く受け止めている。両社からの報告を踏まえ、適切に指導したい」としています。