上野正子(1927-):沖縄県石垣島の生まれ。1940 年に星塚敬愛園(鹿児島県)に入所。1946 年に結婚しますが、夫が断種手術を受けていたことに強い衝撃を受けます。1998 年「「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟」では最初の原告になります。著書『人間回復の瞬間(とき)』(南方新社、2009)にはハンセン病国賠訴訟や、家族との交流、そして療養所のなかで出会った女性についても記されています。本講座では新たに公開された証言映像も手がかりにしながら、上野が受けた被害や差別、それらに対する闘いについて解説しました。(2024年11月28日開催)
【タイムライン】
0:00:05 概要
0:01:25 上野正子さんの経歴、著書とハンセン病国賠訴訟について
0:06:13 証言映像・ハンセン病国賠訴訟について
0:10:40 本講演会の目的
0:12:40 ハンセン病国賠訴訟の始まり
0:18:32 証言映像・結婚と夫の断種
0:23:30 困難だった裁判闘争
0:36:05 証言映像・女性たちの経験
0:39:58 おわりに
0:46:53 証言映像・ハンセン病国賠訴訟を振り返って
0:48:08 現在の上野正子さん
【ミュージアムトーク2024について】今回の特集では、ハンセン病療養所の女性たちが書いた書籍をとりあげ、これまでのハンセン病療養所の歴史叙述の中では登場する機会が少なかった女性たちの生に迫りました。他の講座については当館HPをご覧ください。 https://www.nhdm.jp/events/list/8307/