アカボシゴマダラ
和名:アカボシゴマダラ
学名:Hestina assimilis
分類:節足動物門>昆虫綱>有翅昆虫亜綱>鱗翅目>タテハチョウ科
分布:本州(関東・東北・近畿)・九州(奄美)
大きさ:40-53mm
時期:4-10月
食料:エノキ、リュウキュウエノキ
越冬態:幼虫
生息:樹林、林縁
アカボシゴマダラ
赤星胡麻斑
学名:Hestina assimilis
チョウ目・タテハチョウ科に属するチョウの一種。
東アジアの広域分布種で、斑紋は近縁のゴマダラチョウによく似るが、和名が示す通り、後翅の外縁に鮮やかな赤い斑紋が出現することで区別される。
タテハチョウとしてはゆるやかな飛翔で、斑紋も行動様式も毒蝶のマダラチョウ類に擬態していると考えられる。
日本では「特定外来生物」に指定されている。本種は、広東産の標本に基づいてリンネにより命名。あらゆるチョウの中で最も古く命名された種類のひとつである。
国外ではベトナム北部から中国、台湾、朝鮮半島まで分布する。中国や韓国では里山的環境から都市部にまで広く分布する普通種である。
分布の末端である奄美群島、台湾の個体群は一見して他の地域の個体とは斑紋が異なり、それぞれ別亜種に分類される。
これらに朝鮮半島産も含めた特徴として、低温期に発生する成虫の翅が白くならないことが挙げられる。
元々奄美大島とその周辺の島々だけに固有の亜種H.a.shirakii Shirozuが分布する。沖縄も古い記録があるが、絶滅したのか偶産であったのか不明である。
1995年に埼玉県秋ヶ瀬公園等で突如確認された。この発生は一時的なもので終わったが、ここから数年間関東地方南部で本種が多数発生・定着するようになった。
2006年には東京でも発生し、2010年以降には関東地方北部や山梨・静岡・福島、さらに愛知・京都や伊豆大島からも記録され、分布の拡大が続いている。
極端な例としては富士山山頂で本種が撮影されている。この関東を中心に拡散している個体群は、その外見上の特徴から中国大陸産に由来と推定されている。
自然の分布域から飛び離れていることや、突如出現したことなどから蝶マニアによる人為的な放蝶(ゲリラ放虫)の可能性が高いといわれている。
気候風土が好適であったため急激に個体数が増加したと考えられており、市街地の公園などの人工的な環境に適応しているので、今後も分布が拡大していくだろう。
このように、典型的な外来生物であるために、もともと類似環境に生息するゴマダラチョウと生態的に競合するのではないかという危惧もある。
アカボシゴマダラの動画
ゴマダラチョウと種族維持をかけて…
https://youtu.be/T1glfVTgbQo
蝶マニアが放蝶?特定外来生物の交尾
https://youtu.be/JVlB1377h5o
カブトムシと一緒にいるチョウは特定外来生物だった
https://youtu.be/BbPZqLoEqwE
意図的に日本で拡散された外来種の蝶の幼虫がマスコットばりに可愛い
https://youtu.be/3L1_pZIRUTQ
◆撮影時期の定義
上旬:1日~10日
中旬:11日~20日
下旬:21日~月末
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埼玉県内特にさいたま市で発見できる生き物情報です。
地元埼玉で長年暮らしてきましたが、注意深く観察することで発見したことや
知っていた生き物の意外な一面などを発見して楽しんでいます。
基本的に採集は行っていません。
ほぼ触れる事もなく、生き物のありのままの状態を撮影しています。