【独自】事件発生直後の映像を入手…逃げまどう人たちの中から男が　長野3人殺傷【報道ステーション】(2025年1月24日)

長野駅前で22日、男女3人が男に襲われ、1人が死亡した事件発生から丸2日が経ちましたが、男は、現在も逃走中です。

■逃げる人々　追うような姿

番組は、事件発生直後とみられる容疑者らしき男の映像を入手しました。

時刻は午後8時6分。ドライブレコーダーは、犯行直後とみられる男の姿を捉えていました。
駅前の歩道を突っ走る人たち。走る2人のあとを、追いかけているような男の姿があります。その男の頭は、白っぽい布で覆われていました。容疑者とみられる男と特徴が一致します。

車内に設置された別のカメラには、事件が起きたバス停付近も映っていて、そこには逃げ惑う人たちが。男は、そのなかから走り出していました。タクシー待ちをする人は、この異変に気付いていません。そのすぐ後ろを、男が駆け抜けます。そのまま、正面に見えるホテルの方へ。1分後、交番から警察官が出てきました。車が動き出します。男の姿は、もう見えなくなっていました。

■警察“逃走男”の新画像公開

警察は、24日、新たな画像を公開しました。
目撃証言にあった通り、眼鏡をかけていました。全身をとらえた画像。カーキ色の上着にゆったりめのパンツ、荷物は持っていないようです。白い手袋をした左手は、何かを持っているように見えなくもありません。上着のポケットにも、何か入っているようです。

警察は、より鮮明な画像で情報を求めるために公開したそうです。

今回の画像で重要なのは、午後7時40分ごろという撮影時刻。このとき、まだ事件が起きていません。つまり、犯行のだいぶ前から、周辺をうろついていたということです。

■“ライブカメラ”が捉えた姿

所村武蔵アナウンサー
「容疑者とみられる男が事件前に駅前をうろつく様子は、別のカメラにも映っていました」

午後7時48分。ライブカメラは、頭が白っぽく見える人物をとらえていました。場から50メートルほど離れたところで、足をぶらつかせています。

犯行の直前、午後8時5分。バス停には、10人ほどが列を作っていました。ところが、3分後、その列が消えます。そして駅の入口には、かがんでいるような人の姿があります。そこは、亡くなった丸山浩由さん（49）が倒れていた場所です。

司法解剖の結果、丸山さんの死因は、左胸を刺されたことによる失血死だったことがわかりました。その傷は、心臓にまで達していたそうです。体を守ろうとしてできた傷跡は見つかっておらず、いきなり襲われた可能性もあります。

■“不安な週末”街に異変

捜査本部には、警視庁や他県からの応援100人が加わって、異例となる230人態勢での捜査を続けていますが、容疑者の検挙には至っていません。

街は、不安を抱えたまま、週末を迎えることになります。

駅ビルのスーパーは、いつもより2時間、早く、午後6時に閉店しました。利用客や、従業員の安全を守るために犯人が捕まるまでは、当面、営業時間を短縮します。

駅近くにある飲食店は、週末は、いつも満席になるそうですが、キャンセルが入っているといいます。

びんずるさんの胃袋　徳原聴史店長
「お客さまのキャンセルの問い合わせが立て込んでいて、この先の予約も全くいただけない状況」

もう1軒、バーを訪ねてみました。このバーは、丸山さんが亡くなる直前に訪れていた店です。

バーの店長
「当たり前の日常じゃなくなった。まさかの出来事だった」
「（Q.丸山さんは何時ごろに出て行ったか？）7時50分くらい。『バスで帰るんだ』って。『今年もよろしくね、気を付けてね、またね』というのが最後だった。本当に悔しくてしょうがない」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp