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長井健太郎 & 杉林 岳 ピアノ・デュオリサイタル C.サン=サーンス:「動物の謝肉祭」(2台ピアノ4手用編曲)

みつなかホール 368 lượt xem 1 year ago
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◆C.サン=サーンス:「動物の謝肉祭」(2台ピアノ4手用編曲)
00:00 Ⅰ.序奏と堂々たるライオンの行進
02:51 Ⅱ.雌鳥と雄鶏
03:44 Ⅲ.らば
04:30 Ⅳ.亀
06:17 Ⅴ.象
07:53 Ⅵ.カンガルー
08:43 VII.水族館
10:55 VIII.耳の長い登場人物
11:40 IX.森の奥のかっこう
14:05 Ⅹ.大きな鳥籠
15:27 XI.ピアニスト
17:00 XII.化石
18:33 XⅢ.白鳥
21:21 XⅣ.終曲



C.サン=サーンス(1835−1921)の作品の中で最も有名な「動物の謝肉祭」は1886年に作曲された。14の短い楽章から成り、さまざまな動物たちが音楽的に描写されている。オリジナルは小編成の室内楽用に書かれたが、フルオーケストラや2台ピアノのためにも編曲されている。評論家批判や他の作曲家の楽曲をパロディにして風刺的に用いていたためサン=サーンスは生前にこの作品を出版・演奏することを禁じた。ただし2回だけ非公開の場で演奏されたことがあり、また「白鳥」だけは完全にオリジナル作品であったため生前に出版を許した。興味深いのはチェルニーの練習曲のパロディーである「ピアニスト」と「化石」のネーミング。人間のルーティンワークを皮肉り、まるで想像力を使わない世界は化石同然とでも言っているかのようだ。しかし、そのあとに続くのが、かの有名な美しい「白鳥」。すべてを通り抜けた先に、芸術、そして美が残るということがこの曲には込められている。まさにこの3曲は人間に対する最大の皮肉なのである。
(解説:長井健太郎)


PROFILE
◆長井 健太郎(ピアノ)Kentaro Nagai, piano
4歳よりピアノを始める。15歳で高校留学のため単身カナダへ渡る。バンフ音楽祭出演など地域への音楽貢献が認められ、キャンモア市より市長賞および市民栄誉賞を受賞。2005年ロンドンへ移り英国王立音楽大学へ奨学生として入学。学士・修士課程を首席で卒業。英国より国家演奏家資格を授与される。2016年にスペイン・バルセロナに拠点を移し、以前より深く関心のあったスペイン音楽の探求のためリセウ音楽院で学ぶ。ソロ活動のほか、室内楽にも熱心で多くの音楽家と共演。2010年に英国で最も活躍した室内楽ピアニストに贈られるGeoffrey Parson Memorial Awardを受賞。後進の指導にも意欲的で、英国、スペインをはじめ多くのマスタークラスで指導。Chelsea Academy(英国)、Music International Academy HK(香港)等でピアノ講師及び副主任を務める。 川西市出身で、児童合唱団の一員として川西市民オペラ「カルメン」等に出演。2007年より帰国時にみつなかホールでリサイタルを開催する等、地元の音楽シーンへの関わりも深い。 これまで浜鍜宏子、Susanne Ruberg-Gorodn, Gordon Fergus-Thompson, John Blakely, Josep Colom の各氏に師事。
www.kentaronagai.com

◆杉林 岳 (ピアノ) Gaku Sugibayashi, piano
桐朋学園大学音楽学部学士課程ピアノ科修了後、渡欧。ウィーン市立音楽芸術大学リート・オラトリオコレペティション科修士課程並びに器楽コレペティション科修士課程、室内楽大学教育課程を首席で卒業。国内外のコンクールで多数受賞。セレーノ・ミュージックエンタープライズより2つのアルバム『Lyric』『Live in Osaka』がリリースされている。
2021年に拠点をウィーンから大阪へ移し、声楽家の杉林貴子とともにエーデルベルク音楽教室を設立。西日本を中心にソリスト・室内楽奏者・声楽伴奏者として活動する傍ら、ピアノ講師・コレペティトールとして後進の指導にも力を注いでいる。
川西市みつなかホールとは、川西市民オペラ「ヘンゼルとグレーテル」の子役、フレッシュ・コンサートへの出演、また自身の第一回ソロリサイタルをみつなか文化サロンにて開催するなど、縁が深い。


2023年9月10日(日)15:00開演 川西市みつなかホール

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