初出 「週刊朝日涼風読物号」朝日新聞出版 1952年(昭和27年)6月
青空文庫様より朗読させていただきました。https://www.aozora.gr.jp/cards/001869/files/57565_74070.html
加賀のくに白山谷の牛窪という村に、「くる眼の杢助」と呼ばれる男が、四十年ぶりに帰ってきた。彼は農夫の一人息子だったが生来の怠け者で、煩わしい頼まれごとを避けて18の頃に村を出奔していたのだ。杢助は、この山で遁世生活をするために来ていた飯篠長威斎という剣術の達人と知り合い、彼の身代わりをすることになるが・・・。
【主な登場人物】
杢助(もくすけ)・・・農夫の一人息子で現在は60歳前後の老人。生来の怠け者で緊張すると「くる眼」の発作を起こす。
弥市・・・杢助と同郷の老人。
お登女・・・黒門という村一番の旧家の女当主。
飯篠長威斎(ちょういさい)・・・剣術の達人。杢助の村に遁世して来ている。
尾井幾兵衛----前田家の家臣。
岩見重太夫----金沢城に乗りこんできた大豪傑。
【もくじ】
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11:05 2.
25:46 3.
37:57 4.
49:36 5.
01:02:44 6.
01:14:16 7.
01:27:36 8.
01:39:58 9.
01:52:06 10.
山本 周五郎
(やまもと しゅうごろう、1903年6月22日 - 1967年2月14日)は、日本の小説家。
本名:清水 三十六(しみず さとむ)。山梨県生れ。
横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。
1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。
『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。
以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」など
庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説など大衆小説で知られ、特に晩年多くの傑作を書いて高く評価された。
ボイストレーナー・朗読家の あべよしみです。
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